2017年10月31日 (火)

【リポート】ART stream 2017

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若きアーティストの登竜門【ART stream 2017】
10月20日~22日/大丸心斎橋劇場&イベントホール

新進アーティストの登竜門といわれる【ART stream 2017】が、10月20日(金)から22日(日)の3日間、大丸心斎橋店北館14Fの大丸心斎橋劇場とイベントホールで開催されました。

この事業は、関西を拠点に活躍するアーティストたちに発表の場と飛躍のきっかけを提供することを目的に、関西・大阪21世紀協会などが実行委員会を構成し、2003年から継続開催している展覧会・即売会です。17 回目となる今回は、厳正な審査を通過した総勢88名が個性あふれる作品を発表しました。

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ジャンルは、絵画、版画、書、ドローイング、オブジェ、キネティックアート、インスタレーションなど多種多様。会場に一歩足を踏み入れた途端、文字通り「アートのストリーム」の中に呑み込まれたようなエネルギーを感じました。

また今年は、新しく韓国から3名が参加したほか、ロシアからの作品展示もあり、若いアーティストたちが国を越えて交流し、刺激しあうよい機会となったようです。来場者の中にも外国人のお客様の姿がふえたのも印象的でした。

優秀な作品に対しては「グランプリ」と「奨励賞」、そして、企業やギャラリーが独自の視点で選び、仕事のオファーをする「企業・ギャラリー賞」が授与されました。審査委員は、絹谷幸二さん(審査委員長/画家・文化功労者)、蓑豊さん(兵庫県立美術館館長)、田崎友紀子さん(メディアアートプロデューサー)、ドミニク・ルトランジェさん(画家)。

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栄えあるグランプリを受賞した笛吹きの未市さんの「かかしの涙」は、親水性ポリマーを満たした透明アクリル樹脂ケースの中で、水生植物が根をはり、茎を伸ばして成長する様子を見せることで、人と自然の融合を表現した作品。「いつか、砂漠に親水性ポリマーを使った緑のグラデーションの培養土を敷きつめ、植物や農作物を育ててみたい」と壮大な夢を語っていました。

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関西・大阪21世紀協会賞には、YOHEYYさんが選ばれました。女性の顔などをモチーフにペン、アクリル、油など様々な画材を駆使していきいきと描いた絵画の数々。「日々感じることや感情を、動きと色にこだわって表現している。女性の表情はよく変化するので描くのが好き」と制作の思いを語りました。

ASK賞を受賞したのは、ペーパークラフト「しかくのおへや」を出展したキイロノハサミさん。1辺が6㎝ほどの立方体の透明ケースをたくさん並べ、小さな人や動物、生活の様々なシーンを細かくつくり込んだ作品は、見ているだけで笑顔になれます。

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「企業・ギャラリー賞」では、1社で複数の作品を選ぶ企業が何社もありました。回を重ねるごとに作品の完成度もアップし、アーティストとそれを支援する方々との出会いの場という役割が定着してきたことを感じました。まさに「継続は力なり」。

絹谷審査委員長は、「大阪の行政、企業、学校など大阪をあげて応援している素晴らしい企画。若くて優秀な作品が山ほどあり、今後ますますの発展が楽しみだ。アーティストの皆さんはこれから技術を磨くだけではなく、心を鍛えていってほしい。鍛えられた心は作品に鏡のように映る。これからの世界は皆さんの心にかかっている」と参加者を叱咤激励しました。

※各賞など詳細は、下記公式ホームページをご覧ください。
http://artssupport-kansai.or.jp/

■主催 アートストリーム実行委員会
(関西・大阪21世紀協会、大阪芸術大学、大阪府、大阪市)

【川嶋みほ子】

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2017年10月12日 (木)

【ご報告】大阪文化芸術フェス2017 キックオフ公演

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大阪文化芸術フェス2017 キックオフ公演
【交響楽 能】【関西から世界へ羽ばたく】など開催
10月2日・NHKホール

このほど、大阪の行政と民間が手を結び、大阪の文化を盛り上げるために「大阪文化フェスティバル実行委員会」(構成団体:大阪府、大阪市、関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会、大阪観光局、関西・大阪21世紀協会)を設立。今年度から10月の1か月間を「大阪文化芸術フェス月間」とし、「大阪文化芸術フェス2017」を開催する運びとなりました。

このフェスティバルのトップを飾り、関西・大阪21世紀協会は【交響楽 能】など3部で構成する「キックオフ公演」を、10月2日、大阪市中央区のNHKホールで華やかに開催しました。

第1部の「関西から世界へ羽ばたく」では、まず、中学1年生のチェリスト・北村陽さんがカサドの「無伴奏チェロ組曲」を演奏。4歳からチェロを始め、全日本芸術コンクールなど数々の国内コンクールのほか、チャイコフスキー国際コンクールでも優勝するなど、将来有望な13歳の演奏は1,000人近い来場者の心をすっかり惹きつけたようです。

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続いて、ドイツを始め国内外のオペラで幅広く活躍するソプラノ歌手・石橋栄実さんが登場し、 ヨハン・シュトラウス2世作曲の「春の声」を軽やかに歌いあげます。世界で今後いっそうの 活躍が期待できる若きアーティストたちの演奏は、キックオフ公演のムードを一気に盛り上げます。

第2部では、大阪文化芸術フェス月間に実施される多彩なイベントが紹介されました。 続いて、実行委員会の構成団体を代表するメンバーによるキックオフ宣言が行なわれ、四条畷学園高校吹奏楽部の奏でるファンファーレが会場一杯に響き渡りました。

いよいよ第3部は、「水都を寿ぐ【交響楽 能】East meets West」です。関西フィルハーモニー管弦楽団(指揮:ギオルギ・バブアゼ)の演奏と、日本が誇る伝統芸能「能」のコラボレーションステージで、昨年11月に同会場で大坂城フェスティバルのコアイベントとして初演した際の反響がとても大きかったことから、今回の再演となりました。

岩谷祐之さんのヴァイオリン独奏と村上まりえさんのコンテンポラリーダンスに続き、山本能楽堂制作の新作能【水の輪】の上演です。この演目は世代を超えてだれでも親しめるよう様々な工夫がされています。さらに、映画やアニメで活躍する人気の声優・山口由里子さんが、場面ごとにストーリーを語ってくれます。

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【水の輪】のあらすじを簡単にご紹介します。
今は昔、京都からなにわ見物に向かう旅人が、淀川上流の山崎で女性が掉さす川船に乗せてもらいます。なにわに着き、女性が浮かない顔をしているので理由を尋ねると、「淀川の水が以前の美しさを失ったので、昔の清い流れを取り戻してほしい」と言い残し、女性は水の中に消えていきます。
呆然としている旅人に、一羽の水鳥が「それは川の水神様だ」と告げ、仲間の水鳥たちと協力して川の掃除を始めます。やがて、綺麗になった川に龍神様と水神様が現れて、なにわの繁栄を寿いだのでした。

場面の間には、関西フィルハーモニー管弦楽団が、水をイメージさせる「サラバンド」、「モルダウ」「美しく青きドナウ」といった名曲を奏でます。水都大阪ならではの物語であると同時に、交響楽と能が見事に融合した世界に類を見ない夢のステージです。
そして、中でも会場をわかせたのは、水鳥に扮する各国の子どもたちの名演技です。
「ピィ、なんでや、なんでや、なんでやねん!」「ピィ、こっちゃ、こっちゃ、えらいこっちゃ」と声をそろえた大阪弁の、なんと心を和ませること。

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最後は出演者全員が登壇し、「ラデッキー行進曲」に合わせてグランド・フィナーレ。お客さまも皆さん笑顔で惜しみない拍手を送っておられました。関西・大阪の文化を担う多彩な人々の活動を知るとともに、東西の文化の融合が創り出すエネルギーを体感できる、心豊かなひとときでした。

このプログラムの総合プロデュースを務める関西・大阪21世紀協会の堀井良殷理事長は、「大阪は奥の深い文化都市。ようやく行政も文化に力を入れてくれることになった。これから毎年、継続的に取り組みたい」と述べ、同じく佐々木洋三専務は「来年は東京公演も実現できるよう、じっくり企画を練っていきたい」と語っていました。

【川嶋みほ子】

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2017年9月 5日 (火)

【リポート】ASKサポーター成果報告会

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アーツサポート関西(ASK)
成果報告会 & アフタヌーンコンサート
~ あなたが育てる 未来とつながる ~
2017年8月21日/中之島センタービル

【アーツサポート関西(ASK)】(事務局:関西・大阪21世紀協会内)は、2017年の成果報告会と、成果を披露するアフタヌーンコンサートを開催しました。 ご承知の通り、ASKは関西を拠点に活動する若い芸術家を、民間の寄付で支援・育成するという全国にも類のない文化・芸術支援の取り組みです。2014年4月の発足以来、この趣旨に賛同する企業や個人の篤志家から継続的に温かい寄付がよせられ、文楽や落語などの伝統芸能、クラシック音楽、現代アートをはじめ、幅広い文化・芸術の分野で才能あふれる人材が世界へ羽ばたくきっかけを提供しています。

この日の報告会の司会を務めた落語家の桂雀太さんも、ASKの支援を受けた1人。アートコーポレーションの寺田千代乃社長による「上方落語若手噺家支援寄金」をもとに3年前から開催している「上方落語若手噺家グランプリ」が、若手の落語家にとって大きな励みになっていると謝意を述べました。

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次の報告は、「岩谷産業文楽支援寄金」の支援で人形浄瑠璃文楽座が実施する「そうだ文楽へ行こう!! ワンコインで文楽」です。2014年度から2年間にわたり同事業を支援してきた「京阪神ビルディング文楽支援寄金」を岩谷産業さんが継承、学生が500円で文楽を国立文楽劇場で鑑賞できるほか、文楽技芸員による解説などもあり、初回から大好評を博しています。

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技芸員の1人で、2018年1月に六代目・竹本織太夫を襲名する豊竹咲甫太夫さんは「支援のおかげで若い文楽ファン層が広がり、演じる側も励みになる」と述べました。咲甫太夫さんの奥様でポップオペラの第一人者、ソプラノ歌手の増田いずみさんも艶やかな着物姿で応援に駆けつけました。

このほか、ライブ・ペインティング・アーティストの鉄秀さん、クラシック・アコーディオン奏者の松原智美さん、ヴァイオリニストの周防亮介さんらも登壇。松原さんと周防さんは、若手アーティスト支援を目的とした「岩井コスモ証券ASK支援寄金」の支援を受けています。クラシック・アコーディオンは特殊な楽器で演奏者も楽曲も少ないのが松原さんの悩みでしたが、ASKの支援で新曲の作曲を依頼し、コンサートも開催するそうです。

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また、周防さんはソリストを目指し、海外のマスタークラスへ参加するとのこと。これからも寄付者の期待に沿えるよう研鑽を積んでいきたいと述べ、「パガニーニアーナ」(ミルスティン作曲)の一節を演奏しました。

続いて、NPO法人アーツプロジェクト理事の室野愛子さんが「病院とアートが対話してできたコト」をテーマに講演し、病院にアートを取り入れ、アートの力で患者を元気にする「ホスピタル・アート」の活動について、堺市の耳原総合病院での事例を中心に紹介しました。アートを従来とは別の側面から活用する新しい取り組みに、報告会に訪れた150人余りの皆さんはとても興味深げに耳を傾けていました。

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コンサートでは松原智美さんが3曲を演奏した後、羽曳野少年少女合唱団の皆さんが松原さんの伴奏で「翼をください」を熱唱しました。何と美しい歌声でしょう! それもそのはず、同合唱団は、指揮者の中野彰先生が羽曳野市の小学校に音楽教諭として赴任した1973年に創設し、来年には45周年を迎えるそうです。「ASKの支援を受けて練習場が確保できとても助かっている」という中野先生の言葉はとても重みがありました。

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トリを務めた鉄秀さんは、羽曳野少年少女合唱団との共演で、独自に生み出した表現方法である「舞描(ぶびょう)」の迫力あるパフォーマンスを披露し、会場からは大きな拍手が送られました。

アーツサポート関西事務局は「ご支援をいただくにあたり、寄付の使い道やその効果を明らかにすることは極めて重要。これからもこの報告会のように『寄付の見える化』を様々な形で実施していきたい」としています。 皆さまもどうか、忌憚ないご意見やアドバイス、ご質問、あるいは様々な形態や規模でのアーティストへのご支援をご検討くださいますよう、事務局に代わりまして、どうぞよろしくお願い申しあげます。

アーツサポート関西公式サイト
http://artssupport-kansai.or.jp/

そうだ、文楽に行こう!!
http://www.bunrakuza.com/onecoin/

NPO法人アーツプロジェクト
http://www.arts-project.com/

【川嶋みほ子】

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2017年7月25日 (火)

【ご案内】平成30年度助成事業募集説明会(8月3日・29日)

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万博記念基金では、平成30年4月1日(日)~平成31年3月31日(日)に実施される平成30年度助成事業の募集を開始しました。
応募に先立ち、平成30年度募集要項の内容や審査のポイント等について、ご理解を深めていただくため、募集説明会を開催します。
参加をご希望の方は、大阪か東京のどちらかの会場を選んで、下記の要領でお申込下さい。

※ 参加必須ではありません。説明会に参加しなくても申請できます。

≪大阪会場≫
【日 時】平成29年 8月 3日(木)14時~(2時間程度)
【場 所】中之島センタービル29階 294会議室 (大阪市北区中之島6-2-27)
      ※ アクセスはこちらをご覧下さい。
【申込締切】 平成29年 7月31日(月)まで

≪東京会場≫
【日 時】平成29年 8月29日(火)14時~(2時間程度)
【場 所】TKP新宿ビジネスセンター スカイ会議室
      (東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11階)
      ※ アクセスはこちらをご覧下さい。
【申込締切】 平成29年 8月25日(金)まで


≪ 申込用紙や詳細についてはこちら ≫


【お問い合わせ】公益財団法人関西・大阪21世紀協会 万博記念基金事業部
           TEL:06-7507-2003
           FAX:06-7507-5945
           E-mail:jec-fund@osaka21.or.jp

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2017年7月13日 (木)

【ご案内】日本の文化に親しむ「花の彩」(9月28日)

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この度、日本の伝統芸能を身近に楽しんでもらいたいという思いを込めて、下記のとおり“日本の文化に親しむ「花の彩」”を公演しますので、ご案内いたします。
今回の「花の彩」は、壬生狂言浄瑠璃歌舞伎の三演目となります。
この機会に是非ご覧下さい。

【日 程】 平成29年9月28日(木)

【時 間】 開場:13時30分~
       開演:14時~(2時間程度)

【場 所】 大阪・日本橋 国立文楽劇場
       (大阪市中央区日本橋1-12-10)

【出演者】 壬生大念佛講、
       清元清寿太夫(人間国宝)、
       清元梅吉(人間国宝)、他
       片岡愛之助、市川新蔵、中村壱太郎、他

【入場料】 5,000円(全席指定席)
       ※ 当協会賛助会員様は割引あり。

【申 込】 FAXのみの受付となります。
      下記より申込用紙をダウンロードしていただき、
      必要事項ご記入の上、FAXにてお申し込み下さい。

      ⇒ 申込み用紙はこちら( Word版 / PDF版 )

【主 催】 公益財団法人 関西・大阪21世紀協会 上方文化芸能運営委員会

【協 力】 松竹株式会社
       株式会社アロープロモーション

【問合せ】 公益財団法人 関西・大阪21世紀協会 上方文化芸能運営委員会
       FAX:06-6110-5246
       (お問い合わせ・お申し込みは、FAXのみとなります)

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2017年7月12日 (水)

【ご報告】 平成OSAKA天の川伝説2017

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7月7日【平成OSAKA天の川伝説2017】開催
~ 人・水・光・まちが織りなす 一夜かぎりの幻想の世界 ~

七夕の7日夜、大阪・天満の大川と堂島川・土佐堀川を舞台に、恒例の【平成OSAKA天の川伝説2017】が開催されました。

2009年に始まり、9回目を迎えた今年は、午後7時の本番直前まで雨天が心配されましたが、大阪天満宮と生國魂神社の宮司さんによる安全祈願祭が始まると、それまで上空を覆っていたグレーの雲の隙間から徐々に青空が広がり始めました。

主会場の八軒屋浜船着き場では、実力派オペラ歌手の増田いずみさんや七夕コーラス隊の皆さんが天に届くような美しい歌声を披露し、七夕ムードを盛り上げます。枚方市と交野市から「ひこぼしくん」と「おりひめちゃん」、さらに大阪府の「もずやん」も加わって、放流式が厳かに行なわれました。

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LEDを光源とする【いのり星®】約5万個が川岸4か所と中之島公園剣先、そして船上から次々と放流され、天満橋から北浜まで東西約1㎞におよぶ川面に、青く輝く「天の川」が姿を現しました。そして、すべての放流が終わったまさにそのとき、まるで奇跡か、南の空に明るい満月がぽっかりと浮かびあがり、光と水の宴はクライマックスに。

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今回の七夕は金曜夜だったこともあり、見物客は過去最高の約62,000人にのぼり、【いのり星®】の放流券売場にも長い列ができていました。川岸ではカップルやご家族連れ、妙齢の女子会と思しき方々、地元の皆さんやビジネスマンの方々が、それぞれに地上の天の川に願いごとをしたり、記念撮影をしたり、笑顔で一夜限りの幻想の世界を楽しんでおられました。

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私事ながら、今回初めて船上からこのイベントを観覧する機会に恵まれました。岸辺や建物の上階からの眺めもさることながら、手を伸ばせば届くところで無数の【いのり星®】が青い光を放ちながら流れていく景色は別世界のようです。家族のこと、大切な人たちとの出会いや別れ、人生や日ごろの生活の悲喜交々が頭の中を駆け巡り、15分のクルーズが終わったときには心がすっかり洗われたような感覚になっていました。

また今回は、アジア各国のほか、英語や欧州の言語を話される海外からの観光客の姿が目立ったのも印象的でした。タイの女性ジャーナリストからは、「大阪にはいろいろな新しいイベントはあるが、中でもこの『平成OSAKA天の川』は格別だ。毎年続けて取材させていただいても全然飽きることはない」というありがたいコメントも頂戴しました。

まさに「継続は力」。多くの人々から愛される大阪夏の風物詩の1つとして定着してきた「平成OSAKA天の川伝説」に、来年も皆さまと元気に笑顔でお目にかかれたらと願っております。

主催: 一般社団法人 おしてるなにわ
共催: 公益財団法人 関西・大阪21世紀協会
公式ホームページ:www.osaka-amanogawa.com

【川嶋みほ子】

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2017年5月 1日 (月)

【リポート】関西・大阪文化力会議2017

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関西・大阪文化力会議2017
インターナショナル和食フォーラム(IWF)

2017年4月17日/大阪国際会議場

関西・大阪21世紀協会は、今年で第6回目となる【関西・大阪文化力会議2017】を、日本が世界に誇る和食に焦点を当て、【インターナショナル和食フォーラム(IWF)】として開催しました。

ご承知の通り、和食は2013年12月に「和食;日本人の伝統的な食文化」としてユネスコ無形文化遺産に登録され、自然志向・健康志向が高まる昨今、人類の健康と長寿に貢献するものとして世界の注目を集めています。
この時宜を得たテーマが人気を呼び、大阪市北区中之島の大阪国際会議場には、食の関係者はもとより、新聞の告知や口コミ等で知った方々も含め、300名を超えるお客さまが来場、様々な角度から語られる食の話に熱心に耳を傾けました。

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前半の基調講演では、国立民族学博物館名誉教授の熊倉功夫さんが、「和食は米飯を主食とし、ご飯に合った多様な汁・菜・漬物によって構成される献立を基本に、正しく箸や椀などを使う日本の食習慣である」など、和食の定義や現状を紹介しました。

プラハで日本料理店「雅」を営むダリアカワスミオヴァさんは粋な和服姿で登壇し、国際キリスト教大学時代に茶道と出会い、「おもてなし」とは国や時代、宗教を越えて、人類がよい方向に進むためになくてはならないものであり、茶道とキリスト教に共通の考えがその基にあると述べました。

(一財)住友病院院長の松澤佑次さんは、日米の食文化の違い、禅宗食の栄養、生活習慣病などをキーワードに和食の素晴らしさを語り、健康維持のためには「一に運動、二に食事、しっかり禁煙、最後に薬」とアドバイスしました。

ゲストは、落語家の桂米團治師匠。食をテーマにした30分に及ぶ落語の熱演で、会場はすっかりリラックスした雰囲気に。

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1960年から現在までの日本食の変遷を示す食品サンプル

後半のディスカッションのパネリストは、熊倉功夫さん、京都大学医学部付属病院特定助教の池田香織さん、(一社)和食文化国民会議顧問の後藤加寿子さん、懐石料理とよなか桜会の満田健児さん、そして、龍谷大学農学部・食品栄養学科博士研究員のモーリスグレッグさんという多彩な面々。
当協会の佐々木洋三専務理事を進行役に、[1]和食と健康と承継の危機、[2]人類の長寿と健康に和食をいかに世界に発信していくか、[3]関西の和食とは、[4]未来の和食、などについてそれぞれ専門の立場から意見が出され、示唆に富んだ議論となりました。

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国立民族学博物館名誉教授の石毛直道さんの講評に続き、‘17食博覧会・大阪博実行委員会理事長の藤尾政弘さんと、総合プロデューサーの吉野賢城さんが、約10日後に迫った同博覧会の見どころを紹介し、4時間に及ぶ会議は成功裏に終了しました。

会場をあとにするお客さまからは、「熊倉先生の大阪の和食はどこへいったのかという指摘は、料理の世界だけではないと考えさせられた」、「カワスミオヴァさんの、おもてなしは茶道とキリスト教の考えに共通するものだという話に感銘を受けた」など、口々に好意的なご感想をいただくことができました。

当協会の佐々木専務理事は、「世界には今や東京都全体よりも多い89,000の日本料理店がある。一方、日本では味の濃い洋食嗜好、箸が持てない子供たちの増加など、家庭内の和食離れが深刻だ。本当の和食とは何か、日本が誇る和食文化をいかに継承していくかを考えるいい機会になった」と語っていました。

【川嶋みほ子】

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2017年3月23日 (木)

【リポート】中之島アイランド・ミーティング

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中之島アイランド・ミーティング
~中之島・天満天神エリアのビジョンを語る~開催
2017年3月6日/大阪天満宮会館



 大阪ミナミの道頓堀は遊歩道も整備され、国内外の観光客で賑わっていますが、中之島エリアは水辺景観はよくなったものの、賑わいの点では今一つと言われています。
 そこで、平成OSAKA天の川伝説(※)の主催団体である「おしてるなにわ」と、関西・大阪21世紀協会が、中之島や天満天神地区の賑わい創出、水都大阪の魅力発信について考えるシンポジウムを開催しました。

 第1部では、大阪大学招聘教授で大阪天満宮文化研究所研究員の高島幸次先生が、「面白かった中之島の時代」と題して基調講演を行いました。
 豊臣秀吉の大坂城築城の経緯、京都も大坂へ引き取ろうとする「大坂首都構想」(“大阪都構想”ではないという注釈付き)の動き、そして、中之島・堂島エリア開発の舞台裏等々、まさに「面白い」歴史物語が満載。

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 実は秀吉は城下町を堺方面へ南に伸ばそうとしたが、1596年の慶長の大地震で堺の港が壊滅したため、南北構想を東西構想に切り替えて船場地区が開発されたとのこと。その次に開発されたのが中之島で、堂島は元禄元年にお茶屋、湯屋、芝居小屋のある新地としてつくられたが、後に米市場ができて商業の中心地となったそうです。
 さらに落語の『船弁慶』や『遊山船』から考証し、昔の中之島の地形や、庶民が川とともに生活していたことなども紹介されました。

 

第2部では、関西大学前学長の楠見晴重さん、大阪天満宮宮司の寺井種伯さん、ランドマークジャパン代表の原野芳弘さん、フジオフードシステム代表の藤尾政弘さん、そして、関西テレビアナウンサーの村西利恵さんが、中之島や天神橋に集客と活力をもたらす具体的なアイデアやビジョンについて議論しました。(司会進行:佐々木洋三・当協会専務理事)

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 寺井さんは、「大阪は京都や奈良よりはるか前に日本の都(難波宮)であり、海外との交流も盛んだった。今は企業の本社機能がどんどん東京へ流出しているが、そういう時代を経て今の大阪があることを大阪人はもっと自覚してほしい」と訴えました。

 中之島周辺の施設やイベントの運営に関わってきた原野さんは、「天満天神・中之島エリアは熊野古道や淀川水系の結節点でもある。様々なタウンマネジメントの活動を積み上げ、多様性のある水辺のシーンを開発していきたい。昔の賑わいを再現するのではなく、現代版の熊野古道の拠点を」と持論を展開しました。

 藤尾さんは、「まちには大きなシンボルが必要。シンガポールのマーライオンは高さ8mしかないが、多くの観光客が記念撮影をしている。マンハッタンの自由の女神は93m。我々は、中之島の剣先に、水の都のシンボルとして高さ100mぐらいの昇り龍をつくったら楽しいのではないか」と奇抜なアイデアを披露。

 そして、村西さんは「世界の人たちが旅行先を選ぶ際、美しい景色を写真に撮ってSNSに掲載することが1つの動機になっている」と指摘。「若者に人気のインスタグラムは、1人が大阪というハッシュタグをつけて写真を載せれば、世界中に発信される。そのためにも、いかにフォトジェニックなまちをつくるかがポイント」とし、自身も仕事を通じてニュースの発信に協力したいと述べました。

 夢物語のようでありながら、実現した姿が思い描けるような具体的な数々の提案に、各方面から参加された皆さんも、大きくうなずきながら熱心に聞き入っていました。

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【川嶋みほ子】

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2017年3月21日 (火)

【リポート】文化プログラムシンポジウム in 大阪

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【文化プログラムシンポジウム in 大阪】開催
2017年3月2日/大阪・国立文楽劇場


 2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、全国各地で多彩な文化プログラムが展開される中、関西・大阪が有する豊かな文化資源の魅力を国内外に発信するために何が重要かを考えることを目的に、文化庁と関西・大阪21世紀協会が共催で「文化プログラムシンポジウム in 大阪」を開催しました。

 冒頭、人形浄瑠璃文楽座より、豊竹呂勢太夫さん、鶴澤清介さんらによる演奏と桐竹勘十郎さん、吉田勘彌さんら人形で「国家安穏・五穀豊穣」を祈る演目「二人三番叟」を披露し、会場を盛り上げます。

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 基調講演は文化庁長官の宮田亮平さん。東京藝術大学学長から転身した宮田さんは、「文化庁の仕事は文化財の保護と活用だが、文化財は奥にしまっていては意味がない。文化庁はもっと変わらなければならない」と、思い切った発言で観客をひきつけます。
 庁内に文化経済戦略チームを設置したことを紹介し、「豊かな文化は継続的に経済を支えることができる。大企業の支援も大切だが、皆さんが1つ1つの文化を育てていくことがもっと重要だ。文化は一度途切れたら再生できないが、みんなが心の中に持っていたら続いていく。日本文化のすごさを世界に知らせたい」と述べました。

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 続いて、宮田長官のほか、サントリーホールディングス副会長の鳥井信吾さん、桝田酒造店代表の桝田隆一郎さん、アーツイニシアティヴトウキョウ理事の塩見有子さんが、佐々木洋三・当協会専務理事をモデレーターにパネルディスカッションを繰り広げました。

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 塩見さんは、一般には馴染みにくい現代アートの面白さを伝えるため、年齢を問わず誰でも学べる教育プログラムMADを立ち上げたことや、海外のアーティストが日本に滞在して日本文化を知るとともに日本人と交流する「アーティスト・イン・レジデンス」の仕組みについて述べ、企業の人にぜひアートを応援してほしいと訴えました。

 富山県で古い店舗の再生・活用などを通じて、新しいまちづくりに取り組む桝田さんは、「真面目なまちではアートは育たないが、大阪の人は人間力が強く、異質な存在を受け入れる土壌もある」と評価する一方で、「大阪はその能力を活かせていない。世界有数の伝統芸能や食文化を、海外にもっとわかりやすく伝える努力が必要」と辛口の発言。

 鳥井さんは、「松下幸之助翁以前は、経済人と文化人はイコールだった」とし、現在、関西財界人が若手噺家や文楽を継続的に支援している事例などを紹介。そして、「経済人が文化芸術に興味があると言うと、仕事をしていないと思われる」と冗談も交えながら、「世間に認められる実力のある会長・社長は文化活動をしていい。私自身も文化をキーワードに会社も変えていきたい」と語りました。

 最後に宮田長官は、「大阪では文化が身近にあることを感じた。『伝える』という字は『人が云う』と書く。肩の力を抜いて、相手のプライドも尊重しながら、世界に冠たる大阪の歴史・文化資源の魅力を2020年以降も発信していってほしい。そうすれば、日本人・大阪人が気づいていないものも含めて、さらに文化が育っていく」と締めくくりました。

Boro

 エンディングには大阪出身の歌手・BOROさんが、不滅の名曲『大阪で生まれた女』と新曲『Color Color』を披露。明るく軽快な歌声に合わせ、ダンサーの子供たちやパネリストの皆さん、さらには観客の皆さんも一緒に「カラカラ」ダンスを踊り、3時間にわたるプログラムは成功裏に幕を閉じました。
(全体の司会はフリーアナウンサーの仲みゆきさん)


■文化プログラムシンポジウム in大阪
 http://ptix.co/2lAXHpp


【川嶋みほ子】

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2017年2月23日 (木)

【リポート】平成28年度大阪文化祭賞 贈呈式

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平成28年度大阪文化祭賞 贈呈式
2017年2月21日


 「大阪文化祭賞」の発表と贈呈式が、今年もリーガロイヤルNCB(大阪市北区中之島)で開催されました。この賞は、大阪府・大阪市と関西・大阪21世紀協会が「芸術文化活動の奨励と普及」と「大阪の文化振興の機運の醸成」を目的に、1年間に大阪府内で行われた公演の中から優れた成果をあげたものに対して贈呈しているもの。昭和38(1963)年の創設以来53回を重ね、これまで世界レベルの多くのアーティストたちを輩出してきました。
 関西の著名な芸術家・文化人・ジャーナリストらが審査員となり、独創性や企画・内容・技法の総合的評価を基準に、【第1部門】伝統芸能・邦舞・邦楽、【第2部門】現代演劇・大衆芸能、【第3部門】洋舞・洋楽について厳正な審査を行ない、各賞が決定されました。


◆最優秀賞に輝いたのは、
  ・小栗まち絵(バイオリニスト)
   いずみシンフォニエッタ大阪 第37回定期演奏会における演奏

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◆優秀賞は2組で、
  ・「妹背山婦女庭訓」出演者一同(人形浄瑠璃文楽座)
   四月文楽公演 通し狂言「妹背山婦女庭訓」の舞台成果

  ・MONO(劇団)
   「裸に勾玉」の舞台成果

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◆そして、奨励賞は、
  ・片岡松十郎・片岡千壽・片岡千次郎(歌舞伎俳優)
   第二回あべの歌舞伎「晴の会」における
   片岡松十郎・片岡千壽・片岡千次郎の成果

  ・大阪女優の会(演劇人の集まり)
   「あたしの話と、裸足のあたし」の舞台成果

  ・地主薫バレエ団 奥村唯(バレエダンサー)
   「人魚姫」の演技

  ・関西歌劇団
   関西歌劇団第98回定期公演「皇帝ティートの慈悲」の成果

の4組に贈られました。(敬称略)

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 最優秀賞を受賞した小栗さんは自身の演奏活動のほか、日本屈指の指導者としても著名で、今回の賞は「時代を問わない音楽の普遍的な美しさを呼び覚まし、深い感動をもたらした」などの点が評価されました。
 小栗さんは受賞を記念してバイオリン演奏を披露し、「賞をいただけて本当にうれしく、光栄です。大阪がこれからもどんどん、いい文化都市になってほしいと願っています」と喜びを語っていました。

178_2 受賞者と審査員の記念撮影


■公式サイト http://www.osaka-bunka.jp/bunkasai.html

【川嶋みほ子】

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