2019年12月 4日 (水)

【ご報告】Flügel abend 2019

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Flügel abend(フリューゲル・アーベント=翼の夕べ) 2019
~未来へはばたけ、大阪文化力~ 開催
11月19日/ザ・シンフォニーホール

関西・大阪21世紀協会が主催する「Flügel abend 2019 ~未来へ羽ばたけ、大阪文化力~」が、このほど大阪市北区大淀南のザ・シンフォニーホールで開催されました。
この催しは、文化庁の提唱するbeyond 2020に呼応して、関西・大阪の文化力を世界へ、そして未来へ発信することを目的に2017年からスタートした音楽イベントです。

当協会がこれまでに支援してきた実力派の面々も出演。第1部では、「アーツサポート関西(ASK)」(※下記注)の設立5周年に当たり、助成を受けた方々の中から関西・大阪を代表するアーティストたちが、ジャンルを越えて圧巻のパフォーマンスを披露しました。そして第2部は、大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウスから、二大ソプラノが共演。第1部・2部とも、演奏は関西フィルハーモニー管弦楽団という贅沢なステージとなりました。

プログラムは、上方舞楳茂都流師範・楳茂都梅弥月さんの舞踊と、邦楽演奏家・菊央雄司さんの地唄による「松づくし」で幕開け。当協会の佐々木洋三専務理事の舞台挨拶に続き、いよいよ第1部、アーツサポート関西5周年記念公演が始まります。

2020年に創立50周年を迎える関西フィルハーモニー管弦楽団(指揮:藤岡幸夫さん)とともに、国際的に活躍するマリンバ奏者の大森香奈さんが、ご自身の名がつけられて発売されているオランダ製のモデルによって、セジョルネの「マリンバ協奏曲より第1楽章」を演奏しました。その旋律の美しさとともに、演奏時の軽やかなマレットの動きに、会場は早くもヒートアップ。

続いては、全日本学生コンクール優勝など、数々のコンクールでの受賞歴を持ち、天才ヴァイオリニストと言われている谷本沙綾さんによる「シベリウスのヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47より第2・3楽章」。北欧の風景を思わせる繊細で透明感のある演奏で、会場いっぱいの観客を楽しませてくれました。

ここで舞台は一転、和の雰囲気に。菊央雄司さんがしっとりと「浪花十二月」を唄いあげました。

続く第2部は、いよいよ、二大ソプラノの石橋栄実さんと並河寿美さんの登場です。実はこのお二人、少しクラシックに詳しい方なら必ずその名を知るほど著名な歌い手なのです。

まずは、どなたの耳にも馴染みのあるビゼーのカルメン組曲より「闘牛士」の交響楽演奏。続いて、石橋栄実さんがグノー「ロミオとジュリエット」より「私は夢に生きたい」、並河寿美さんがプッチーニ「トスカ」より「歌に生き、恋に生き」など、ポピュラーな曲目を美しく歌い上げ、お客様たちはただただ、うっとり聴き入っている様子でした。

ドリーブ「ラクメ」より「花の二重唱」と、ヴェルディ「椿姫」より「乾杯の歌」のデュエットでは、二人の個性が際立ち、それでいて歌声が美しく響きあい、まさに夢の共演に圧倒されたという表現がぴったりだと感じました。

フィナーレでは、出演者とお客様全員が参加して「花は咲く」の斉唱。そして「ラデツキー行進曲」に合わせた拍手は、やがて割れんばかりの喝采に変わり、公演は大盛況のうちに幕を閉じました。

フィナーレの様子
フィナーレの様子 写真:関西・大阪21世紀協会

会場を後にするお客様たちはみんな笑顔で、「こんなに感動したのは久しぶり」「盛りだくさんな内容で本当に楽しめた」「声楽を教えていて、生徒と一緒に来たが、とても勉強になった」「声楽家は全身が楽器になっている感じがして、迫力があった」等々、とても好意的な感想をいただきました。中には「来年もぜひ来たいです」という少々気の早い方も何人かおられました。

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SNS発信用に、観客も写真を撮れる時間を設けるという粋な計らいも。(写真:お客様より提供)

この公演は2017年の初回から、若い人たちに一流の芸術に触れてもらうことを目的に、留学生を含む学生さんを無料招待しています。年々、学生さんの姿は目に見えて増えており、今年は高校生の団体での参加もありました。こういった関西・大阪21世紀協会の取り組みが少しずつ成果を上げていることを、とても喜ばしく思いました。

※アーツサポート関西(略称:ASK)とは
関西経済同友会の提言にもとづき、2014年4月に関西・大阪21世紀協会に事務局を置いて発足。寄付を集めて関西の芸術文化、特に次世代を担う若い芸術家を中心に支援をする100%民間の取り組み。公募で助成申請を受け付けるほか、寄付者が設けたファンドごとの支援も行う。これまでに約140の団体・個人に対して約7,400万円を助成してきた。

【川嶋みほ子】

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2019年11月14日 (木)

「なにわの企業が集めた絵画の物語」展開催

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第2回「なにわの企業が集めた絵画の物語」展
2020年1月24日~2月15日開催
関西・大阪21世紀協会が運営に協力

関西の企業が所蔵する絵画を一般に公開する「なにわの企業が集めた絵画の物語」展の第2回が、来年1月24日から2月15日まで開催されることが決まり、主催する関西経済同友会・企業所有美術品展実行委員会が記者発表を行ないました。
(※関西・大阪21世紀協会は第1回から同展の運営に協力しています。)

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この展覧会は「普段は企業内にあって人々の目に触れることのない企業所蔵の絵画を一般に公開することで、関西・大阪の文化力向上に貢献したい」という関西経済同友会の提言が実現したもの。昨年10月に堂島リバーフォーラム(大阪市福島区)で開催された第1回には16社が24点を出展し、総来場者は4,636名(うち小学生725名)の大盛況となったほか、2018年の「関西元気文化圏賞・ニューパワー賞」を受賞するなど大きな反響がありました。

この成功を受けて、今回は内容も規模もパワーアップ。出展点数は43点に、会期は20日間(前回は15日間)に拡大し、会場は面積が前回の約1.4倍ある大阪府立江之子島文化芸術創造センター(大阪市西区)となります。

開催趣旨は、(1)次世代を担う子どもたちの感性を育む対話型鑑賞プログラムを提供する、(2)2021年開館予定の大阪中之島美術館に引き継がれるよう大阪市に提言を行う、(3)大阪・関西の都市の価値を高める、の3つが大きな柱。

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岡本太郎「娘と犬」
技法:油彩・キャンバス
制作年:1953年
所蔵先:大林組

印象派のマネや世紀末のパリを生きたロートレック、日本近代を代表する洋画家の藤島武二、藤田嗣治、具体美術協会の吉原治良、「太陽の塔」で知られる岡本太郎など初公開の作品も含めて展示されるほか、1970年の大阪万博から50周年を迎えるに当たり、万博関連の展示も行われます。また、本展のチラシには兵庫県立美術館、大阪市東洋陶磁美術館、大阪市立美術館、国立国際美術館の各館長による「私が選ぶ1点」として応援メッセージも寄せられました。


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(写真)左2人目から、橋爪節也・総合監修、坂上和典・実行委員会副委員長、浮舟邦彦・同委員長、池田博之・関西経済同友会代表幹事、廣瀬茂夫・関西経済同友会常任幹事事務局長(左端は関西・大阪21世紀協会の佐々木洋三専務理事)

新企画としては、前回好評を博した「小学生向け対話型鑑賞プログラム」に加え「教員向け対話型鑑賞プログラム」(1月25日)を実施予定。京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センターの専任講師が担当します。
もう1つの新企画は、ビジネスマンがアフターファイブに楽しめる美術館のありかたを提案する「プレミアム・ナイト・ミュージアム」で、ギャラリーコンサート(1月29日・2月5日・2月12日)、キュレータートーク(1月30日・2月13日)、大人向けの対話型鑑賞プログラム(2月6日)の3つのイベントを実施します。

同展の総合監修を務める橋爪節也さん(大阪大学総合学術博物館/大学院文学研究科教授)は、「100年前に市民の寄付で大阪市中央公会堂が建てられたように、大阪は市民の寄付で成り立ってきた。この展覧会は大阪のフィランソロピーの精神を現代に生かし、具現化するもの」とし、「子どものときに親に連れられて美術館へ行った人が大人になれば、また自分の子どもを美術館に連れて行く。そうしてまちの文化的基盤が構築されていくことを意識した」と語りました。

■第2回「なにわの企業が集めた絵画の物語」展
日時:2020年1月24日(金)~2月15日(土)
   10:00~20:00/月曜日休館/最終日は18:00まで
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター/enoco
   大阪市西区江之子島2-1-34 (大阪メトロ・阿波座8番出口徒歩3分)
入場料:500円/中学生以下無料
ウェブサイト:https://corporate-art-collections.com/

【川嶋みほ子】

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2019年9月18日 (水)

【リポート】ART stream 2019

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若きアーティストの登竜門【ART stream 2019】
9月6日~8日/大丸心斎橋劇場&イベントホール

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芸術の秋を彩る恒例の【ART stream 2019】が、9月6日(金)から8日(日)の3日間、大丸心斎橋店北館14Fを舞台に開催されました。

ART streamは、関西を拠点に活動するアーティストに発表の場と飛躍のチャンスを提供することを目的に、関西・大阪21世紀協会などが実行委員会を構成して、2003年から継続開催している展覧会・即売会。19 回目となる今回は、応募者の中から厳正な審査を通過した国内外の84組が、個性あふれる力作を披露しました。


絵画、イラスト、彫刻、オブジェ、インスタレーション、キネティックアート(自然力、動力、人力などにより動く部分を持つ立体的美術)など、多種多様なジャンルで活躍する人たちが、世代を越え、国境を越え、自らの思いをそれぞれ独自の手法で自由に表現します。3日間で延べ3,700人もが訪れる盛況で、年々、来場者の中に外国人の姿が増えていること、百貨店の買い物客も興味をもって見に来られることなどから、まさに「継続は力」を実感することができます。


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多くの観覧者でにぎわう大丸心斎橋劇場とイベントホールの会場

優秀作には「グランプリ」と「奨励賞」、そして、企業やギャラリーが独自の視点で選び、仕事のオファーなどをする「企業・ギャラリー賞」(23社・団体)が授与されます。審査委員は、絹谷幸二さん(審査委員長/画家・文化功労者)、蓑豊さん(兵庫県立美術館館長)、田崎友紀子さん(メディアアートプロデューサー)、ドミニク・ルトランジェさん(画家)。


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グランプリを受賞した藤原正和さん

グランプリは、キネティックアートを出展した藤原正和さんが受賞。白い壁や筒の表面をカプセル状の無数の黒いムシがモゾモゾ動く作品は、ムシ嫌いなら悲鳴を上げること必至。でも、そのリアルでユーモラスな動きは見る者の好奇心をそそり、自然と笑顔にしてくれます。動力源はモーターだそうですが、藤原さんによると、あくまでも「中で本物のダンゴムシたちが頑張ってくれているんです!」とのこと。


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ルトランジェ審査員と申善美さん(左)、間瀬眞理菜さん(右)
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松本拓海さん

奨励賞は、間瀬眞理菜さん(日本刺繍)、松本拓海さん(立体絵画)、申善美さん(絵画)の3名。そして、企業・ギャラリー賞のうち、アーツサポート関西(ASK)賞は、石膏で凹凸を付けたキャンバスに柔らかな色調で抽象を描く長谷川美紀さん、関西・大阪21世紀協会賞は、様々な画材を使い、色鮮やかに人物や動物、果物などを描くばーしーさんに、それぞれ贈られました。


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長谷川美紀さん
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ばーしーさん

出展者にはリピーターも多く、「企業・ギャラリー賞」では、複数の賞の受賞者も出るなど、「アーティストとそれを支援する方々との出会いの場の提供」という、この事業の趣旨が実を結びつつあることがわかります。

今回はもう1つ、ART streamにとって名誉なことも。大丸心斎橋店が本館グランドオープンに際し、大阪市と姉妹都市のミラノと提携して「OSAKA×MILANO DESIGN LINK 2019」を開催(10月12日~11月4日)。ミラノで行なわれる世界最大のデザインイベント「ミラノ・フォーリサローネ」のコンテンツを心斎橋に誘致し、世界にアートを発信する企画で、その中にART streamも出展の機会をいただきました。


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挨拶をする佐々木洋三実行委員長

ART streamの実行委員長を務める関西・大阪21世紀協会の佐々木洋三専務は、挨拶の中で、日韓関係がよくない状況にある中で、駐大阪大韓民国総領事館・韓国文化院の協力により韓国から3名のアーティストを招くことができたことへの謝辞とともに、「当展覧会が両国の相互理解に少しでも役立つものにしたい」と述べました。

来賓の韓国文化院の李昌秀副院長は「ART streamは我々にとっても、関西で活躍する幅広い日本人作家と出会うことができる素晴らしい機会。アートには国境も民族的な壁もない。感性でお互いをわかりあうことができる世界共通の言葉でもある。今こそアートの力・文化の力が両国の相互理解と友好親善にまで及ぶことを願っている」と語りました。

さらに、ルトランジェ審査委員が奨励賞贈呈の際、韓国の伝統的な衣装を着た女性を作品テーマとする申善美さんと、日本刺繍を出展した間瀬眞理菜さんに、「自国の伝統を守るのは素晴らしいこと。日韓どちらの伝統も大事にして、2国間にアートで大きな橋を架けよう!」とエールを送ったことも心に響きました。

こうして、令和最初のART streamは、アートの力で参加者全員が心を1つにする、印象深い3日間となりました。

※各賞など詳細は、下記公式ホームページをご覧ください。
https://www.osaka21.or.jp/event/artstream/

 

主■主催 アートストリーム実行委員会
(関西・大阪21世紀協会、大阪芸術大学、大阪府、大阪市)

【川嶋みほ子】

 

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2019年7月19日 (金)

【ご報告】令和OSAKA天の川伝説2019

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新天皇のご即位と令和への改元を寿ぎ
【令和OSAKA天の川伝説2019】開催
2019年7月7日/大川・天満橋~北浜周辺

七夕の7日夜、大阪の都心を流れる大川を舞台に、恒例の「平成」改め、「令和OSAKA天の川伝説2019」が開催されました。

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2009年に始まり、記念すべき第10回を迎えた今年(2018年は大雨のため中止)は、新天皇のご即位と令和への改元を寿ぎ、天満橋から北浜周辺の約1㎞にわたる大川の川面に、過去最多の7万個の【いのり星Ⓡ】を放流しました。

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当日は、梅雨の合間のまさに奇跡的な好天に恵まれました。
主会場の八軒屋浜に停泊した「ひまわり」の船上では、ポップオペラ歌手の増田いずみさんや七夕コーラス隊の皆さんが、透き通った歌声で七夕ムードを盛り上げます。大阪天満宮と生國魂神社の神職が「天満天神さんの水」で大川をお清めし、LEDを光源とする【いのり星Ⓡ】の放流が始まりました。

今回の特徴の1つは、古代の大阪で天皇の即位儀礼として行われていた宮廷祭祀「八十島祭(やそしままつり)」に思いを馳せる「招霊イベント」が行なわれたことです。

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大阪大学招へい教授の高島幸次先生によると、八十島祭とは、即位の翌年、天皇に近侍する女官「典侍(ないしのすけ)」が上町台地の先端にあった難波津に下向し、天皇の御衣(おんぞ)の入った筥(はこ)を開いて、琴の音に合わせて振り動かす祭祀とのこと。大海原の風を受けた御衣を天皇に返上し、天皇の体内に「大八洲之霊(おおやしまのみたま)」を付着させることで、国家・皇室の発展・安寧を祈る呪術的な意味があったといいます。今回は、天満宮の2人の巫女さんが典侍の役を務めました。

さて、川面はというと、川岸4か所と船上から次々と放流された【いのり星Ⓡ】で、例年にも増して青々と輝くダイナミックな「天の川」が出現。天気の良い日曜日という好条件も重なって、見物客は過去最高の65,000人となり、まさに第10回記念にふさわしい大盛況となりました。

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浴衣姿のカップルやご家族連れに加え、アジア各国や英語や欧州の言語を話される観光客も非常に多く、また、お父さんに抱っこされた小さな子供さんが、いのり星を放流して小さな手を合わせる微笑ましい姿も見られました。併設したグルメストリートも楽しみながら、記念撮影をしたり、七夕コンサートに聞き入ったり、皆さん笑顔で一夜限りの幻想の世界を堪能しておられるようでした。

毎回、熱心に取材してくださっているタイの女性ジャーナリストからは、「大阪にはいろいろな新しいイベントはあるが、『令和OSAKA天の川』は胸を張ってタイやアジア各国に発信できる」と非常にありがたいコメントを頂戴しました。

私自身、仕事でほんの一部を手伝っている立場ですが、無数の【いのり星®】を見ていると、家族のこと、大切な人たちとの出会いや別れ、日ごろお世話になっている方々への感謝の念などが頭の中を駆け巡り、厳粛な気持ちになることができます。

多くの人々から愛され、大阪夏の風物詩の1つとして定着してきた「令和OSAKA天の川伝説」に、来年も多くの皆さまと、元気に笑顔でお目にかかれることを、心から楽しみにしています。

主催: 一般社団法人 おしてるなにわ
共催: 公益財団法人 関西・大阪21世紀協会
公式ホームページ:www.osaka-amanogawa.com

【川嶋みほ子】

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2019年6月26日 (水)

【お知らせ】 改元を寿ぐ「令和OSAKA天の川伝説」開催迫る

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新天皇のご即位と令和への改元を寿ぎ
7月7日に「令和OSAKA天の川伝説」を開催
ひこぼしくん・おりひめちゃん・増田いずみさんがPR

星祭りや国生みの祭祀など数々の伝説に彩られた天満の地で、きたる7月7日に【令和OSAKA天の川伝説】が開催されるのに先立ち、このほど、同事業と、同時期に連携して開催される「七夕関連イベント」の関係者が大阪天満宮に相寄り、一連の行事の紹介と水上安全を祈る儀式を行ないました。

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【平成OSAKA天の川伝説】改め【令和OSAKA天の川伝説】は、人々の願いごとを託した【いのり星Ⓡ】(LEDを光源とする光の球)を一斉に川面に放流し、2時間限りの「天の川」を地上に出現させる大阪の七夕の恒例行事です。

記念すべき第10回となる今年は、新天皇ご即位と令和への改元を寿ぎ、天満橋から北浜周辺の約1㎞にわたる大川の川面に、過去最多7万個の【いのり星Ⓡ】を放流します。

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天満天神の水を授かる増田いずみさんたち

今回、大阪天満宮で行われた儀式では、「天の川伝説の歌姫」こと、ポップ・オペラ歌手の増田いずみさんと、「枚方・交野天の川ツーリズム推進協議会」の活動を進める枚方市と交野市それぞれのキャラクター「ひこぼしくん」と「おりひめちゃん」が、神職から天満天神の水(御神水)を授かりました。各イベントの当日に、この御神水で会場となる川を浄め、開催の安全と水都大阪の発展を祈願します。

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前回の天の川伝説の1コマ(船上より撮影)

7月7日(日)の【令和OSAKA天の川伝説】本番も目前に迫り、チケットも好評発売中です。是非お誘いあわせの上、最先端技術と伝統行事を組み合わせた水の都・大阪ならではの当イベントにお運びいただき、殺伐とした現実を束の間忘れて、幻想的な一夜をお楽しみくださいますよう、心からお待ちしております。

【日時】2019年7月7日(日)午後7時20分~9時ごろ
    ※ 雨天決行。荒天・災害の場合は8月7日(水)に順延
【場所】大川・天満橋~北浜周辺
【料金】入場券&「いのり星Ⓡ 」放流券1,000円
    ※見学は無料
【主催】(一社)おしてるなにわ/共催(公財)関西・大阪21世紀協会

※スケジュール・チケット情報・関連イベント情報などの詳細は、下記公式サイトでご覧ください。
令和OSAKA天の川伝説2019 公式サイト:www.osaka-amanogawa.com

(一社)おしてるなにわ事務局:関西・大阪21世紀協会内
TEL: 06-7507-2006

【川嶋みほ子】

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2019年6月11日 (火)

【ご報告】万博記念基金 2019年度助成金贈呈式

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日本万国博覧会記念基金 2019年度助成金贈呈式
国内外の助成先46団体が一堂に会し発表と交流
5月28日/OBP円形ホール

関西・大阪21世紀協会は、1970年に大阪・千里で開催された日本万国博覧会の収益金の一部をもとにつくられた「日本万国博覧会記念基金」を6年前から管理し、その運用益を、国際相互理解の促進に資する活動や文化的活動に助成しています。
同基金は1971年の創設以来これまでに、累計114カ国・約4,600件の事業に総額192億円の助成をしてきました。

このほど同基金の2019年度の助成事業が決定し、国内外の助成先を一堂に集めた贈呈式と事例発表会を、大阪市中央区城見のOBP円形ホールで開催しました。

助成事業選考の第1審査会委員長、羽衣国際大学の杉原充志教授の総評に続いて、全46の助成団体の代表が登壇し、当協会の堀井良殷理事長から、代表3団体に目録を贈呈しました。美術、音楽、青少年交流、演劇、講演、映画祭、祭り、伝統芸能、ICT教育など、活動分野も地域も多彩な人たちが1つの舞台に居並ぶ様子は、まさに万国旗のようです。

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村上ボジェナさん

2019年度重点助成事業に選ばれた「日本美術技術博物館マンガ館」(ポーランド)の村上ボジェナさんは、日本・ポーランド国交100周年記念事業として同館で11月から100日間にわたって開催する「備前長船日本刀展覧会」の概要を紹介。岡山県瀬戸内市の備前長船刀剣博物館などの協力を得て、日本刀30口を借り受け、日本刀の歴史や武士道精神を展示や講演を通じて紹介するもので、日本文化を世界に広める重要な展覧会となりそうです。

ところで、この博物館の「マンガ」という名称は「漫画」ではなく、ポーランド人の収集家、フェリクス・マンガ・ヤシェンスキさんの名前なのです。1920年に同氏が国立クラクフ博物館に寄贈し、眠ったままになっていた6,500点の浮世絵や刀剣等の日本美術品を展示するため、個人や団体の寄付、無償の支援を受けて1994年に開館したとのことです。

このほか、2018年度(前年度)の助成先から、東京国際ヴィオラコンクール実行委員会と公益財団法人鼓童文化財団の2団体が、成果発表と生演奏を披露しました。

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ルオシャ・ファンさんと今井信子さん

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太鼓芸能集団「鼓童」

東京国際ヴィオラコンクールの昨年の優勝者、ルオシャ・ファンさん(中国)と、世界的な演奏家の今井信子さんの見事な演奏に、来場した皆さんは深く感銘を受けている様子でした。一方、国際的に活動する佐渡の太鼓芸能集団「鼓童」による和太鼓演奏は、賑やかでダイナミックでありながらシンと胸に沁み、清々しい余韻を残しました。

今回、初の試みとして、交流会の会場に各助成先のブースを設置し、面談形式で来場者に活動をPRする場を設けました。国内外の各地で、それぞれの分野で地道に活動する人たちと会話を弾ませ、たくさんの資料やパンフレットを手に、「いい話が聞けた」と笑顔で会場を後にされる方も多く、とても意義深い贈呈式となりました。

■日本万国博覧会記念基金事業については
 http://www.osaka21.or.jp/jecfund/をご覧ください。

【川嶋みほ子】

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2019年4月 8日 (月)

【お知らせ】関西・大阪21世紀協会ウェブサイト模様替え

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関西・大阪21世紀協会のウェブサイトが模様替え
ART stream 2108「関西・大阪21世紀協会賞」受賞者
川瀬大樹さんのイラストを採用

間もなく新しい時代・令和の幕開け。ご承知のように、この元号には「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められているとのことですが、特に、2025年の万博を控えた関西・大阪が、これからどんな明るい未来を迎えることになるのか、とても楽しみですね。

ところで、公益財団法人 関西・大阪21世紀協会のウェブサイトが、少し模様替えしたことにお気づきでしょうか?
よろしければ、http://www.osaka21.or.jp/ のトップページをず~っと下までスクロールしてみてください。【春の海 ひねもすのたりのたり哉】という与謝蕪村の俳句が似合いそうな、陸海の動物たちが姿を現します。

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実はこのイラスト、昨年9月に開催された「ART Stream2018」で、関西・大阪21世紀協会賞を受賞したイラストレーター・川瀬大樹さんの作品なのです。

ART Streamとは、才能あるアーティストたちに発表の場と飛躍のきっかけを提供することを目的に、当協会などが実行委員会を構成し、2003年から継続して開催している展覧会・即売会です。絵画や彫刻、オブジェなど多種多様なジャンルで、世代も国も様々な参加者たちが個性的で自由な表現を競うもので、これまでに18回を重ね、「新進アーティストの登竜門」として定着しています。

優秀作品には「グランプリ」と「奨励賞」が贈られます。さらに、企業やギャラリーが独自の視点で「企業・ギャラリー賞」を選考し、仕事のオファーなどによって現実的にアーティストの活動を支援するという仕組みが、ART streamの大きな特徴です。

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川瀬大樹さん/ART stream2018会場

前置きが長かったですが、要は、昨年のART streamで当協会の賞を獲得した川瀬さんが、協会から仕事を受けて、今回ウェブサイトに採用したイラストを制作した、というわけ。「素朴でユーモラスな動物作品を得意とする」という川瀬さんの描く世界は、見ているだけで誰もが自然と笑顔になるような、優しく温かい魅力に満ちています。

そして早くも、今年9月6日(金)~8日(日)に開催する「ART stream2019」の出展アーティストの募集がスタート。
審査委員長を務める洋画家で文化功労者の絹谷幸二さんは、ART Streamについて「民の力で芸術を応援・支援する大阪にしかない企画。若いアーティストにとっては百万馬力にも値する」と高く評価しています。
アーティストの皆さま、ぜひART streamで腕試しをし、活動の幅をさらに拡げる次なる一歩を踏み出してみませんか? 応募締切は5月17日です。

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ART stream2019出展者募集のチラシ

当協会はこれからも年間を通じて、文化、芸術、音楽、伝統芸能、食、まちづくりなど、関西・大阪の文化力向上や経済・社会の活性化に資するための、様々な事業の企画・運営にいっそう力を注いでまいります。引き続きご支援・ご指導いただきますよう、改めて、何とぞよろしくお願い申しあげます。

■(公財)関西・大阪21世紀協会 公式ウェブサイト
 http://www.osaka21.or.jp/

■ART Stream 事務局公式ウェブサイト
 http://www.n-a.jp/artstream/

【川嶋みほ子】

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2019年3月22日 (金)

『なにわ大坂をつくった100人』第3作を発行

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歴史は生きている 最新フィールドノート
『なにわ大坂をつくった100人 その素顔を探し求めて』
関西・大阪21世紀協会 編著
第3作:18世紀~19世紀(幕末)いよいよ発行

春本番、新年度と平成時代のラストスパートで、皆さまお忙しい日々をお過ごしのことと存じます。

さて、この欄でも何度かご紹介してまいりましたように、関西・大阪21世紀協会では、2015年からウェブサイトに連載している読みもの『なにわ大坂をつくった100人』の書籍化を順次進めています。

この連載は、知られざる「なにわ大坂」の歴史を探り、広く知らせることを主な狙いとして、編集チームが、なにわ大坂の今日の姿をつくることに貢献した人物を厳選し、独自の視点で取材してきたものです。

おかげさまで、2017年末発行の「中巻」(16~17世紀編/32人収録)、2018年8月発行の「上巻」(古代~15世紀編/31人収録)とも、新聞やネット通販の口コミでも大きく取り上げていただくなど、編集部の予想を上回るご好評をいただいております。

そしていよいよこの3月末、シリーズの完結編として、18世紀から19世紀(幕末)までに活躍した37人を収録した「下巻」を発行することとなりました。

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近松門左衛門の項に登場する露天神「お初徳兵衛」像

この時代になると、歴史上の人物というより、私たちの現代生活の中に今なお生き続けているように感じられる人たちも多くなっています。例えば、芸能分野では坂田藤十郎や米沢彦八、近松門左衛門、実業界では鴻池善右衛門や武田長兵衛、文人では与謝蕪村、木村兼葭堂、頼山陽、そして医学・科学者では麻田剛立や華岡鹿城、等々…。

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緒方洪庵の開いた「適塾」(重要文化財)

また、歴史好きでなくともその名を知る大塩平八郎、緒方洪庵、福沢諭吉など馴染み深い顔ぶれがずらり。そのほか、名前はよく耳にするのに、意外とその偉業が知られていない石田梅岩や植村文楽軒、さらには、その存在さえほとんど知られていない慈雲尊者や各務文献なども登場し、3部作を締めくくるにふさわしい大作になっています。

学問的な考証ではなく、現代の人々がどんな思いで先人たちと向き合っているのかということに重点を置いて取材・執筆していますので、手前みそながら、筆者それぞれの視点や、フィールドノートに紹介されるエピソード等も楽しめる良書であろうと存じます。

上巻・下巻とあわせて、今回の「下巻」もぜひご一読くださいますよう、ご案内申し上げます。

◎なにわ大坂をつくった100人 ウェブサイト
http://www.osaka21.or.jp/web_magazine/osaka100/
◎書籍『なにわ大坂をつくった100人』(下巻)
 A6判・並製カバー装・本文350頁(予定)・2000円+税
 2019年3月31日発行(予定)
 大阪の主要書店、アマゾン、楽天ブックス等、
 または  澪標(電話06-6944-0869/FAX06-6944-0600)で取り扱っています。  

【川嶋みほ子】

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2019年2月18日 (月)

『情熱大陸』(2月24日)が大西益央さんを密着取材

当サイトの連載 『ドンブリ1杯の小宇宙を 世界に誇る日本の食文化』 (http://www.osaka21.or.jp/web_magazine/turumen/index.html) でもお馴染みのラーメン店「鶴麺」オーナーで、アメリカ・ボストンでも活躍中の大西益央さんがきたる2月24日(日)23:00〜23:30放送の『情熱大陸』」(TV 毎日放送)に取り上げられます。

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大西益央さんは、2018年4月、ボストンにラーメン店「Tsurumen Davis」をオープンしボストンのグルメサイトで、3カ月連続で「今、最も熱いレストラン」第1位を獲得。
今や、連日大行列ができる人気店となっています。
ただし、営業は1日2時間という独自の「新しいビジネススタイル」と「仕事幸福論」にスポットを当てた番組とのことです。
ぜひご覧くださいますよう、ご案内申しあげます。

■告知映像
https://www.youtube.com/watch?v=VphkcXQEtWY

■番組告知
https://www.mbs.jp/jounetsu/2019/02_24.shtml

公益財団法人 関西・大阪21世紀協会

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2019年2月 7日 (木)

【リポート】「堂島薬師堂節分お水汲み祭り」

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厄を払い 春の訪れと招福を祈願
「堂島薬師堂節分お水汲み祭り」2019 年2月1日

国内外で大きな自然災害や政治的・社会的事件などが相次ぐ昨今、新しい時代を待ち望む人々の心を映すかのように、「平成最後の」が様々な行事の枕詞となっています。
そんな中、穏やかな季節への移り変わりを告げる年中行事【堂島薬師堂節分お水汲み祭り】が、大阪・北新地界隈を舞台に開催されました。平成最後の今回は、節分が日曜日となるため、2日繰り上げて実施されました。

このお祭りは、関西経済同友会の提言を受けて、大阪キタの活性化と水都大阪の再生を趣旨に企画した「堂島薬師堂お水汲み儀式」と、古くから地元で続いてきた節分行事を融合して平成16年に始まり、今年で16回を迎えました。関西・大阪21世紀協会の堀井良殷理事長は、同祭り実行委員会の共同実行委員長を務めています。

まず、堂島薬師堂(北区堂島1-6-20堂島アバンザ庭園内)で、奈良薬師寺の山田法胤長老らによる節分法要が行われ、薬師寺で祈祷された「お香水」(おこうずい)を汲む「お水汲み」が始まります。続いて、福男・山伏・鬼・豆持ち・ドラ持ちなど1隊7~8名で構成する「鬼追い隊」が薬師堂から堂島・曽根崎新地へ賑やかに繰り出し、飲食店や企業を訪問して1年の厄払いと招福祈願を行ないます。


「鬼追い隊」出発前にサービス精神旺盛な鬼たち


薬師寺僧侶らによる声明

堂島アバンザ内の特設舞台では、薬師寺の僧侶による「声明」(しょうみょう)でステージイベントが幕を開けます。日本の音楽の原点といわれる声明は、普通は薬師寺金堂内でしか聞くことができないもの。厄除け、招福、無病息災、家内安全、学業・職業成就などを盛り込んで朗々と歌い上げる声が、会場いっぱいに響き渡ります。

僧侶が主催者にお香水を汲み、続いて、芸妓衆が『寿』『初春三番叟』『北新地音頭』というおめでたい演目の奉納演奏と舞を披露します。艶やかな舞の次は、今回初出演の「打打打団 天鼓」のメンバーが力強い太鼓と三味線のパフォーマンスを繰り広げ、会場はいっそう熱気に包まれます。

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芸妓さんらの奉納演奏と舞

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打打打団 天鼓の演奏

そして、お祭りをさらに盛り上げるのは、堂島薬師堂に祀られる弁財天が龍に化身し、舞いながらまちを清めていく「龍の巡行」です。龍とともに、薬師寺の僧侶、北新地クイーン、趣向を凝らした「お化け」姿の北新地のお店の方々、鬼追い隊などで構成する総勢約150名の大行列が、堂島上通り、永楽通り、新地本通りという北新地のメインストリートを練り歩きます。

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北新地クイーン・準クイーン

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弁財天の化身・龍の入場

16回を重ね、大阪キタの早春の風物詩としてすっかり定着した荘厳で華やかな一連の催しは、関西・大阪の経済界の方々、文化やまちづくりに関わる方々、そして会場や沿道に集まった大勢のお客さまのお蔭で今回も大盛況となり、邪気邪念がすっきり取り払われた感じがしました。
心地よい季節の到来と、新しい時代がすぐ間近にあることを感じられる楽しい一日となりました。

■主催:堂島薬師堂節分お水汲み祭り実行委員会
公式サイト http://www.kita-shinchi.org

●堂島薬師堂
http://www.avanza.co.jp/avanza/bil_gaiyou/dojima_yakushi.html
推古天皇元年(593年)、勅命により聖徳太子が最初の官寺となる四天王寺を造営した際、資材の運搬船が嵐で難破し、資材が漂着した洲に「堂宇」を建てたと伝えられ、「なにわの守護」として古くから信仰を集めてきた。「堂島」の地名はこのお堂が由来。
●節分お化け
堂島・北新地に伝わる花街の風習。節分の日の夜、女性たちが白塗りや仮装をして、鬼を遣り過すことからできた伝統行事。

【川嶋みほ子】

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