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2007年6月26日 (火)

大阪みてな帖 -雑貨と喫茶とエトセトラ-

 クリエイターやアーティストが地域の本を作る、という動きが、ここ数年目立ってきています。

 青森にあるアートスペースが発行した「在青手帖」、高知に住むクリエイター達が自費出版した「高知遺産」、新開地アートストリート事業の一環として発行された「湊川新開地ガイドブック」、尼崎南部再生研究所の若手メンバーがまとめた「メイドインアマガサキ本」etc. 地域の魅力を発信し、地域ブランドを作っていこうという動きに、編集・デザイン・広告の仕事を経験してきたクリエイター・アーティストが関わることで、ディレクションレベルの高い地域本が生まれてきているのです。
それは彼らにとっては、地域愛をカタチにする作業であるとともに、クライアントからの請け負いではない、自己表現のための活動でもあります。

_215_219 この4月に毎日コミュニケーションズから「大阪みてな帖 -雑貨と喫茶とエトセトラ-」という本が出版されました。大阪にある雑貨屋さんや喫茶店、大阪のおみやげ、神社やお寺、ミュージアムなどを、フランスの雑貨屋さんやカフェを紹介するような可愛いレイアウトで紹介しています。
この本を作ったのは「こけしマッチ制作所」の平坂公美さん・山田晶子さん・西海真輔さん。マッチの頭に顔を描いた「こけしマッチ」の制作・販売をメインの活動としつつ、本の企画・編集なども手掛けておられる方々です。
彼らは一時期、大阪にある同じ広告制作会社のデザイナー・コピーライターとして働いていました。普通のガイドブックに紹介されていない、コテコテではない大阪を紹介したい、という思いから、週末ごとに取材を重ねて、自分たちのテイストで大阪を編集していったそうです。

 “吉本・タコヤキ・タイガース”。コテコテな街としてのイメージが確立され、また海外メディアには「ヤクザの街・醜い街」とも紹介されてしまっている“大阪”。そんな大阪のイメージを変えていくためには、紋切り型ではない、私たちの周りにある風景や空気感を伝えてくれる大阪本、そして「大阪の編集=アートディレクション」の可能性について考えてみることも、大事かも知れませんね。

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