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2008年1月 7日 (月)

芸人の〝お正月〟

 天満天神繁昌亭の新春公演や各地の寄席などへ出演するため、落語家は元日からあわただしく過ごします。これに先立ち、落語界では、ある儀式を年末に行う風習があります。12月13日の「事始め」です。この日、祇園の芸舞妓さんたちが師匠のもとへあいさつに訪れるのをニュースで御覧になったことがあるでしょう。あれと同様のことを落語家も一門ごとにやります。

071213_2310  林家一門の昨年の事始めでは、師匠・林家染丸宅に12人が勢ぞろい。師匠は着物、弟子は黒のスーツにネクタイ姿です。近所の人が見たら暴力団の集まりと間違えるかもしれませんな。鏡餅を飾ったあと(写真)、師弟が正座して向かい合い、筆頭弟子から順番にその年の反省、次の年の抱負を述べます。師匠からは芸の指針となる言葉を授かります。時にはかなり厳しい指摘を受けることも。私は入門以来13回目の事始めでしたが、毎年この場は舞台以上に緊張します。しかし、雑念を取り払って心をリセットし、また芸に励む気持ちになれる場でもあります。

 私が師匠から言われたこと? ひとつだけ公開しましょう。それは「もっと太れ」。ここだけは弟子一同から笑いがもれました。舞台映えが良くなるように、ということです。「3キロ肥えます」と宣言しましたが、公約を守れますかどうか。師匠から新しい扇子、手ぬぐいをいただいて「儀式」は終了です。

 夕方から全員で宴会に突入です。師匠宅でしこたま飲んで、食べて、まぁにぎやかなこと。「きょうは芸人の正月や」と、昔は夜通しで麻雀やポーカーに興じましたが、弟子もみな中年にさしかかり、そんなパワーはなくなりました(^^;) その代わり盃をどんどん重ねた私、来年もうまい酒が飲めるようがんばろう・・・と誓ったのをうっすらと覚えております(例によって飲みすぎました)。

 1月12日(土)、13日(日)の両日、繁昌亭の夜席(18時開演)で「新春林家一門顔見世興行」があります。ぜひ〝初笑い〟においでくださいませ。 (竹丸は12日に出演)

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