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2008年4月 1日 (火)

「ちりとてちん」バンザイ! 林家竹丸

080401_0050  NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」が3月29日、最終回を迎えました。ヒロインが落語家修業を積む設定は朝ドラ史上初めて。しかも舞台が大阪です。私の師匠・林家染丸が落語監修として深く関わっただけに、私も気合いを入れて見てました。市販のドラマガイド(写真)を購入し、全151回のうち、見逃したのは録画に失敗した10回だけです。

 視聴率はけっして高くなかったようですが、藤本有紀さんの脚本が素晴らしいとの評判は、新聞のコラムなど、あちこちで見聞きしました。藤本さんは染丸宅や楽屋にいらして、落語界のことを実に細かく取材されたそうです。楽屋のしきたり、弟子入り志願に来る連中の人間模様、師匠と弟子、きょうだい弟子の関係、稽古の方法、新弟子の失敗……などなど。 実際のエピソードがドラマにぎょうさん盛り込まれていました。入門したてのヒロイン徒然亭若狭がしでかす失敗の数々は、ひょっとしてオレの話?と思うことがしばしば。自分の修業時代を思い出し、とてもこと笑えませんでしたヮ (^^;)  どれが竹丸のしくじりかはナイショです。

 ドラマでは「伝統」「修業」が大きなテーマになっていました。ヒロインの実家の家業である若狭塗り箸の世界も、落語と同じく、師匠から弟子へと受け継がれていくものがあるんですね。漆を何重にも塗り重ねてから研ぎ出し、美しい模様を作っていくそうです。

 私が一番心にしみたセリフは、少女時代のヒロインに、米倉斉加年さん扮する塗り箸職人の祖父が語りかけた言葉です。「人間も箸とおんなじや。研いで出てくるもんは、塗り重ねたもんだけや。一生懸命生きてさえおったらぁ、悩んだことも、落ち込んだことも、きれぇな模様になって出てくる。おまえのなりたいもんになれる」。 

 制作したNHK大阪放送局(通称BK、大阪ではビーケーで通じますね)のドラマ班も、監督さんはもちろん、美術、照明、カメラなど、それぞれの持ち場で職人技が活きています。見事なチームワークのもと、伝統のBKドラマに、またひとつ傑作が加わりました。「ちりとてちん」、バンザイ!

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