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2008年6月 4日 (水)

都心の別天地、うつぼ公園

エッセイスト 武部好伸

Photo_2  天気のいい日、空気が澄み切ったさわやかな朝のうちに、ぼくはよくうつぼ公園までウォーキングします。到着するや、バラ園で体操をして身体をほぐし、軽くジョッギング。いまはバラの花が咲きごろとあって、カラフルな色彩を眼で楽しみ、芳しい香りに包まれて汗を流しています。なんとも気分がいい!

Photo  噴水があり小川が流れるこの端正なバラ園だけでなく、ケヤキ並木に心地よい刺激を与えるオブジェの数々、ときおり歓声や嬌声が聞こえてくるテニスコート……。大阪市内のど真ん中にこんな贅沢な空間がひろがっているなんて、ほんま、ありがたいと思っています。「都会のオアシス」ではあまりにも陳腐なので、「都心の別天地」とでも表現しましょうか。ちょっとおおげさかな~。

 いやいや、そんなことはありません。四囲に摩天楼がそびえるニューヨークのセントラルパークのような広大な敷地ではないけれど、かえってこぢんまりしたところに心が安らぎます。戦後、進駐軍の飛行場だったとオヤジさんから聞いたことがあります。だから細長いんですねぇ。公園のまわりのビルやマンションの1階にはオシャレなレストランやカフェが最近、増えてきており、この界隈は市内屈指の注目スポットです。

 もっとこの公園をPRしてもいいのではないでしょうか。大阪人ですらまだ一度も足を運んだことがない人が少なくありません。いつぞや岡山の知人をバラ園に連れて行ったとき、あまりの美しさに「わーっ!」と声を上げていました。外国人観光客が感嘆した様子でカメラのシャッターを切っている光景も眼にしたことがあります。100%だれにでも気に入られる公園。世界に誇れる大阪ブランドですよ!

 ただ、「靱」と漢字で記すと、読めない人が結構います。豊臣秀吉の口から出た「靱(うつぼ=矢を入れる道具)」という言葉に由来するとか。でもだれだったか、「カバン公園?」「クツ公園?」とかと訊かれたことがあったなぁ。いっそのこと、わかりやすく「うつぼ公園」と平仮名に統一すればいいと思うんですが、いかがなものでしょう?

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