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2008年6月 3日 (火)

落語のまちのシンボル~池田市・落語みゅーじあむ

落語家  林家竹丸

 「○○で街おこし」のニュースはよく見かけますが、「落語のまち」として観光PRをしているのが、大阪府池田市。 全国的にも珍しい存在です。

 上方落語には、池田を舞台にした噺「池田の猪買い」「池田の牛ほめ」があり、落語会でよく演じられています。いまではベッドタウン化が進む池田は、古くから能勢地方と大阪の中継地点として栄えました。庶民の娯楽である落語に登場するほど、存在感のある郊外都市であったようです。

080207_1136  そんな歴史と伝統を誇る「落語のまち」のシンボルが、2007年4月に誕生しました。池田市立上方落語資料展示館、通称「落語みゅーじあむ」です。民間から賃借した2階建ての館内は、1階に落語の舞台や、上方落語の歴史を紹介する4台の壁面ディスプレイが設置されています。2階には、上方落語のCD、DVDの視聴コーナー、関連書籍の閲覧コーナーなどがあり、まさに落語図書館といった感じ。これらが無料で楽しめますから、落語ファンなら一日じゅう過ごせますし、これから落語を知ろうという人にもオススメの場所です。

 1階で毎月第2土曜に開かれる落語会(有料)は、毎回、超満員。私が昨年10月に出演したときも、立ち見を含め約150人のお客さんで盛況でした。最近は前売り券が売り切れてしまうそうです。さらに、プロの落語家が講師を務める落語入門講座も開催され、アマチュアの皆さんが「猪買い」「牛ほめ」などの稽古に励んでいます。 (年度末の修了時に発表会があり、桂三枝名誉館長から芸名がもらえます)

 「猪買い」「牛ほめ」は、主人公が大阪から池田まで約16キロの道のりを1日がかりで歩くので、旅の噺とされています。いまなら阪急電車の急行で約20分。軽い遠足気分で「落語みゅーじあむ」に出かけてみてはいかがでしょう。これはこれで、きっとシブイ旅になりますよ。  

落語みゅーじあむ=阪急宝塚線「池田」下車、栄町方面へ徒歩7分。火曜日休館。                                          TEL 072-753-4440    

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