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2008年9月 1日 (月)

摂津名所図会を歩く 高津宮あたり

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江戸時代の「るるぶ」摂津名所図会は、復刻版が府内の図書館などで閲覧か貸し出しができると思います。

上町台地の西斜面にある高津宮は、江戸時代、「観光度」が高く、図会でも多くのページが割かれ、境内には多くの人々が描かれています。江戸時代と今日がどこでつながっているのか、ある日、この摂津名所図会を頼りに上町台地にある高津宮(大阪市中央区)を訪れてみました。

一帯は、日本橋駅から徒歩圏にありながら、繁華街ではないもう一つの大阪を感じさせてくれる場所です。春は桜、夏はせみ時雨、秋は紅葉、そして冬は木漏れ日と、四季折々の変化が感じられます。

高津宮の参詣道に梅の橋という長さ2メートルほどのささやかな石橋がかかっています。この橋は図会にもわざわざ1ページを割いて出てきます。今は水も流れていませんが、江戸時代は高津宮の東側の急斜面を源流とする梅川がこの橋の下を流れていました。道頓堀は、この梅川の中流を拡幅したようです。すぐ西の道頓堀と東横堀川が接する場所付近には、二つ井戸という井戸があり、名水として知られていました。

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高津宮はまた、ミナミの歓楽街が近いだけに上方の芸能界とも縁が深く、寄付者の名を記す石の柱には、歌舞伎役者はじめ芸能人の名前も散見されます。時間が許せば、どんな人々が寄進しているのか探してみましょう。

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摂津名所図会には、高津宮の西側階段の下に、当時有名だった萬黒焼所が描かれています。
黒焼きは少々怪しさを残した薬効食品。炭素は毒消しの作用があるようなので、まるっきしいんちきとはいえないのでしょうね。イモリやカエルの黒焼きはけっこう有名ですが、図会によればこの店ではトラ、ヒョウ、クマ、タヌキ、キツネに加えてカタツムリの角も黒焼きにしていた??? ホンマかいなと疑いたくなります。
残念ながら、この萬黒焼所、現在、住宅と駐車場になっています。

 

Kouzu07 高津公園に面してとても素敵なカフェがあります。公園に向って南側が全面的に開口部となっています。桜と紅葉の季節は最高です。まち歩きに疲れたら、このカフェで一服。
古い文献にでてくる当時の名所が、現在どのようになっているのか見て歩くのも、また一味違ったまち歩きになりますよ。

にぎわい考現学 すぎさん

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