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2008年11月18日 (火)

ゲストハウスからみえる大阪(5)

ゲストハウス由苑 椎野 佳奈

Vol.5 ゲストハウスで見えるお国柄

ゲストハウスで旅行者たちと触れていると、それぞれの「お国柄」がよく感じられます。
性格ももちろんですが、旅行の仕方一般的にとてもはっきり特徴が出ます。

まず、予約の仕方。
当日に泊まるところを探す人は西洋人か日本人。
アジア系は念入りな予定を立ててみっちりスケジュールを組んでやってくるので
宿泊場所を当日探すなんてことはほぼありません。
そして、アジア系の人たちは一般的に「心配性」です。
予約の際にも、とにかくあれこれ質問攻め。いろんな宿に同じような問い合わせをして、最終的にどこか選んでいる人が多いです。

グループか個人かというスタイルも国柄が出ます。
もちろん例外はありますが、アジア人はグループ(3人~6人)、西洋人や日本人はひとり又はふたり旅行というのが多くのパターンです。
私の勝手なイメージを敢えて少しだけ言うと・・・。
韓国人、日本人、ドイツ人は男女ともにひとり旅行者が多い。
一番多い国籍のオーストラリア人はほとんどがカップル。
ふたりなら多いのにひとり旅行が少ないのは、アメリカ人女性、スペイン人女性、北欧の女性。

一日の過ごし方も違います。
朝はのんびり起きて、少し出かけて早めに帰ってきて昼寝したり、他のゲストとおしゃべりしたりビール飲んだりする西洋人と(日本人もおよそこのパターン)、
朝早くから出かけ(朝ごはんは自国から持ってきたカップ麺などもよく食べます)
観光地を一日ですばやくまわり、梅田や道頓堀でショッピングを楽しんでヘトヘトで夜遅く帰ってくるアジア人。

他のゲストとの交流の仕方も特徴があります。
他の旅行者と出逢えるのを楽しみにゲストハウスに泊まっている人が多いのが西洋人や日本人ですが、他のアジア系の人たちは交流をするためにラウンジルームに座ったりはしません。グループで来ている場合が多いので自分たちの部屋に引っ込んでしまいます。

バックパック派かスーツケース派、というのも分かれます。
アジア系の人たちに関しては8割方はスーツケース、西洋系の人たちはその逆の割合で大方がバックパックです。スーツケースを選ぶのは、おそらく比較的に旅行期間が短く、移動の距離も短いことや、また今まではあまり個人旅行文化がなかったのでバックパックという選択肢がないという背景もある気がします。

あくまでも「ゲストハウス」のような宿に泊まる人たちの傾向ですが・・・

昨年マレーシアから来た女性4人がいたのですが、全員イスラム教の風習のスカーフを頭に巻いてバックパックを背負ってやってきました。見慣れないその光景が私の頭にいまだに焼き付いているのですが、なんだかとてもうれしかったのを覚えています。
いろんな文化出身の旅行者同士が触れ合うことによって、さまざまな旅行パターンの選択肢があることを紹介しあえるような場所が「宿」であってほしいと思っています。

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