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2009年2月10日 (火)

大阪城の天守閣で想ったこと

エッセイスト 武部好伸

先日、大阪城へ足を運びました。幼いころはそれこそ毎日、堀端で遊んでいたものでしたが、ほんとうに久しぶりに訪れると、お城がすごくいとおしく思えました。

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平日の午後。天守閣のなかはさすがに見物客でいっぱいというわけではなかったけれど、それでも存外に人が多かったです。とりわけ外国人観光客が目立ちました。みなさん熱心に展示品に見入っておられたのには驚きました。




天守閣のうえから眺めた大阪の街。通天閣の展望台から見た光景とはまた異なり、眼下の緑にまず眼を奪われました。樹々に取り囲まれているというのは、理屈抜きに気持ちがいいものです。

Osakajo02_2 大阪城ホールの向こうに居並ぶOBP(大阪ビジネスパーク)のビル群、その横を走るJR環状線のオレンジ色の電車、ゆるやかな流れの大川に架かる銀橋、ドッシリと構えた重厚な大阪府庁やモダンなNHK大阪放送局の建物……。どれも緑があるからこそ、映えるんですよ。

眼にやさしい情景に見入っているうちに、大阪城公園ってすごく広いんやな~と改めて実感しました。総面積が約108ヘクタールというから、甲子園球場が27個も入るほどの広さです。東京の皇居外苑(約115ヘクタール)と匹敵します。でも、敷居の高い皇居とはちがって、こちらは普段着でブラリと散歩できる庶民の公園です。

大きさではニューヨークのセントラル・パークやロンドンのハイド・パークにはとてもかないませんが、都心の公園としては十分、自慢できる広さだと思います。しかも天守閣まであるんですから! 

このお城は日本一の規模なんや。「癒しの空間が少ないねん」と思っている大阪人はもっと自信を持たなあかん。「大阪城公園があるんや~!」と胸を張ればええねん。

そんなことを考え、ふと北の方角に眼をやると、近い将来、開発される大阪梅田北ヤードのことが脳裏によぎりました。もう建物はいらんわ。絶対、公園にすべきや。天守閣でその想いをますます強くしました。

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