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2009年3月12日 (木)

大阪で“ものづくり”の心に出会う―「千家十職×みんぱく」開催中

 ミュージアムは、“ものづくり”魂を刺激するインスピレーションの宝庫。ものづくりの匠と博物館のモノたちが出会ったら何が生まれるだろう?そんな問いかけから始まった「千家十職×みんぱく 茶の湯のものづくりと世界のわざ」が、国立民族学博物館(大阪府吹田市)で開催されています。

 千家十職とは、三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)に出入りする指物師・表具師・茶碗師など十の職家。いずれも300~400年の歴史をもち、茶の湯に関わる道具づくりを生業とする、いわば日本の美と技の極みを担うクリエーター集団です。そんな彼らが、民博収蔵品から自らの審美眼にフィットするものを選び抜き、それを新たな創造へと変換する―日本のものづくりと世界のものづくりのコラボレーションともいえる試みです。

090311_134422 十職たちが民博の収蔵庫からそれぞれ気に入ったモノを選ぶところから始まったこのプロジェクト、実に3年がかりの企画だったといいます。「選ぶ」と一口に言っても、収蔵品の数は膨大(26万点)。それだけでも大変な作業です。初めは混沌と見えたモノの洪水から、それぞれの感性のフィルターにかかるモノがあらわれ、やがてモノとの対話が生まれる。そして新作品の創造へ。そのプロセスを想像するだけでも圧倒されます。

 美と技のプロフェッショナルが選ぶ品々は多様で、その創作もまた多彩。選ばれたモノすべてが一般的な意味で美しいとも限りません。そこには西洋的な美の基準や用の美といった言葉で捉えきれない、魂に響く美、いわば「根源美」があるのではないか、と本特別展実行委員長の八杉佳穂民博教授。

 十職たちが何を選び、その影響のもとにどんな作品を生み出したか。それを見ることはもちろん興味深いのですが、会場を一巡して感じるのは、既成概念にとらわれない自由な目でモノに向き合うことの面白さ。民博関係者にとっても発見の連続だったという今回の企画。十職たちの目と手を通したモノの世界に遊びつつ、自分の目と感性でモノとの対話を楽しむために、民博に足を運んでみてはいかがでしょうか。

大阪ブランドグループ 小村みち

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会場          国立民族学博物館
        (大阪モノレール「万博記念公園」または「公園東口」下車・徒歩15分)
会期           2009年3月12日(木)~6月2日(火)
開館時間    10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日       毎週水曜日(但し祝祭日の場合は開館、翌日休館)
観覧料       一般600円/高大生350円/小中生150円
                 ※民博・日本民芸館・日本庭園3施設共通券
         一般800円/高大生500円/小中生250円(2日間有効)
                 ※3月15日(日)、5月5日(火・祝)は無料観覧日。
                  毎週土曜日は小中生無料。
優待情報    民博&提携26ミュージアム共通の優待チラシあり(最終有効期限6月30日)
イベント   各種関連イベント開催(お茶会、セミナー等)。詳細はホームページにて。
URL     http://www.minpaku.ac.jp/special/senke/index.html

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