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2020年10月

2020年10月12日 (月)

【ご報告】万博記念基金 2019年度助成事例発表会

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日本万国博覧会記念基金 2019年度助成事例発表会
事業の「見える化」のため「3密」を避けて開催
10月2日/常翔ホール(大阪工業大学 梅田キャンパス)

関西・大阪21世紀協会は、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会の収益金の一部をもとにつくられた「日本万国博覧会記念基金」を継承・管理し、その運用益を国際相互理解の促進に資する活動や文化的活動に助成しています。同基金は1971年の創設以来、これまでに累計114カ国・約4,600件の事業に総額193億円の助成をしてきました。

この助成事業をより広く知っていただくため、国内外の助成先を一堂に集めた贈呈式と事例発表会を2年前から実施していますが、今年の2020年度「贈呈式」は現下の状況を鑑み、中止としました。そしてこのほど、2019年度「助成事例発表会」を2021年度の助成事業募集説明会と併せ、「三密」対策をしたうえで開催しました。

会場には関西および東京、神奈川、愛知、岐阜、福岡、鹿児島から、この助成事業への申請を検討している事業者の方々など80名が来場し、3つの団体がパフォーマンスと活動の発表を行いました。

ステージは、Peace Art Project inひろしま実行委員会による「被爆ヴァイオリン」の演奏で幕開け。世界で活躍するヴァイオリニスト、佐久間聡一さんが奏でる『タイスの瞑想曲』と『ラルゴ』の優しい調べが会場を包み込みます。そして、同委員会の中川圭子さんが、世界平和への思いを込め、広島やフランス、スペインで行なった国際文化交流活動の概要を報告。演奏されたヴァイオリンは、戦前、広島女学院の音楽教師をしていたロシア人、セルゲイ・パルチコフ氏の所有物で、被爆後に修復されたものだそうです。

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被爆ヴァイオリンの演奏

続いて、(一財)教育支援グローバル基金、理事・事務局長の坪内南さんが「アジア・サマープログラム~社会的に困難な状況にある日本とタイの若者の人材育成事業」の活動を紹介しました。東日本大震災を機に設立された同基金は、次世代の地球市民の輩出を目指し、当初は東北地方の高校生・大学生を対象として返済不要の奨学金の支給や人材育成プログラムを実施していましたが、2016年度からは対象を全国に広げて活動しています。このプログラムに参加した学生の前橋亮介さんが、感想と感謝を述べました。

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発表風景

最後は(公社)北之台雅楽アンサブルの登場です。副理事長の井口峰子さんが「日本~ポーランド友好100周年、日本~オーストリア友好150周年記念雅楽公演」について説明し、伝統的な衣装を身につけた演者たちが舞楽「北庭楽」を披露しました。鞨鼓(かっこ)、太鼓(たいこ)、鉦鼓(しょうこ)、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、琵琶(びわ)などの雅楽の楽器の説明もあり、千数百年つづく素晴らしい古典芸術を身近に感じながら楽しむことができました。

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舞の風景

ここ数カ月、当協会の催しは延期やリモートでの実施がつづいていましたが、今回は久しぶりに「リアル」開催となりました。心に響く活動を目の当たりにして、この4月に当協会が関西経済同友会と連名で政府と文化庁に対して発出した緊急アピール『新型コロナウイルス感染症拡大の影響下、文化活動の灯を絶やさない迅速な施策を』の文言が心に浮かびました。

「文化芸術には、傷ついた人の心を癒し、社会に潤いをもたらす力がある。“令和”に込められた『人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ』意味を、今こそ国民のみんなが想起して、文化芸術の灯が消えないよう力を尽くして行かなければならない」。

この事例発表会に引き続き、2021年度助成事業募集説明会が実施されました。

■日本万国博覧会記念基金事業については
 http://www.osaka21.or.jp/jecfund/ をご覧ください。

【川嶋みほ子】

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