« 2020年12月 | トップページ | 2021年4月 »

2021年2月

2021年2月 8日 (月)

【リポート】「堂島薬師堂節分お水汲み祭り」

Photo_6

春の訪れと招福・疫病退散を祈願
堂島薬師堂節分お水汲み祭り/2021年2月2日

大阪の早春の風物詩「堂島薬師堂節分お水汲み祭り」が、2月2日、北新地の「堂島薬師堂」(大阪市北区堂島1丁目)で開催されました。この行事は、大阪キタの活性化と水都大阪の再生を目的に企画されたお水汲みの儀式と、江戸時代から地元で続いてきた節分行事を合わせて2004年に始まり、今年で18回目を迎えました。

 

1月半ばに2度目の緊急事態宣言が発出されましたが、「こういう時期だからこそ、疫病退散を祈願する法要は実施したい」という地元や実行委員らの強い想いで、万全な感染対策をしたうえで開催を決定。そのため、鬼や山伏の隊列が賑やかにまちへ繰り出す「鬼追い」や舞台催事、お店の女性たちの「お化け」、大勢でまちを練り歩く「龍の巡行」など、例年の華やかな催しは一切なく、法要と竹筒護符引換、およびお水汲みに限定して執り行なわれました。


Dsc_2897 Img_2323

ミラーガラスと石でできた堂島薬師堂での法要

粛々とした雰囲気の中、法要に集まった人たちは、薬師寺僧侶の疫病退散と商売繁盛を祈願する読経を聞きながら合掌し、「惣礼(そうらい)」の声に合わせて深々と頭を下げていました。つづいて、僧侶が来賓や関係者の代表に、薬師寺の湧き水と天満天神の水を合わせた「お香水」を汲みました。
法要の後、事前に予約した来場者へのお水汲みは夕方まで行なわれました。


Img_2332
お香水を授かる当協会の﨑元利樹理事長

世界中の経済や生活様式をがらりと変えたパンデミック下での開催。そして、例年、参加者は沿道の見物人を合わせて何千人にのぼるのに対して、今回は関係者と竹筒護符の事前予約者を中心に、約500人という異例の事態。しかしその一方で、明治30年から124年ぶりの2月2日の節分を経験できたことも、またとない好運な暦の巡り合わせだったといえるでしょう。

Dsc_2889
竹筒護符引換コーナーにもパーティションと消毒液を設置

堂島薬師堂を訪れたお客様も関係者も、お互いの距離を取り、交わす言葉は少なく、検温や手指消毒など、いろいろ不便な思いをされたことでしょう。しかし、運営メンバーの1人は「これで疫病が退散して、来年は今年の分まで賑やかに開催しよう!」と力強く語ってくれました。そう思って見てみると、厳しい冬の後には必ず心地よい春が訪れることを信じて、皆さんが明るい笑みを浮かべている口元が、マスクを透して見えるような気がしました。

■主催:堂島薬師堂節分お水汲み祭り実行委員会(北新地社交料飲協会)
公式サイト https://www.kita-shinchi.org/omizukumi.html

●堂島薬師堂
http://www.avanza.co.jp/avanza/bil_gaiyou/dojima_yakushi.html
推古天皇元年(593年)、勅命により聖徳太子が最初の官寺となる四天王寺を造営した際、資材の運搬船が嵐で難破し、資材が漂着した洲に「堂宇」を建てたと伝えられ、「なにわの守護」として古くから信仰を集めてきた。

【川嶋みほ子】

| | コメント (0)