大阪ブランド情報局

天満の生活情報を掘り下げて発信

真柴マキさん

 「天満は、住んでも仕事しても遊んでも楽しい街」――大阪・天満天神界わいに魅せられた編集者、福マキさんはフリーペーパーの発行、単行本の出版などを通して街情報を掘り下げ、発信し続けている。

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 「はまった」エリアは、天神橋筋を軸にした大阪市北区のほぼ東半分。「観光地ウオッチャー」を自任する福さんは、エリアの特徴を「オフィス街、商店街、学校、マスコミなどいろんな顔があり、大阪天満宮、造幣局の通り抜け、落語の定席・天満天神繁昌亭に代表される観光地でもある」とよどみない。
 08年には、本『天満のスイッち Vol2』を企画編集して組立通信(大阪市)から出版した。真四角な装丁で100ページ。1450円。
ウェブで集まったアンケートをもとにしたお勧めの飲食店、ショップの紹介、この地域にある放送局FM802、エスペックなど企業ルポ、中崎町の特集といった地元情報を丹念に取材して載せている。
07年3月に出した第1弾は、増刷を含め完売した。出版をきっかけに設立したのが組立通信LLC.。「メッセージを集めて組み立て、通信する仕事」をする会社といい、編集や本作りを手がける。
 福さんは美大を卒業後、大阪のデザイン事務所に就職して「天六」で暮らすようになる。商業デザイナーとして働いた後に独立した。その後、コピーライターに転向、「大人が読める情報紙」をめざして05年9月、タブロイド判の月刊フリーペーパー「天満スイッち」を発刊した。キャッチコピーは「スイッチを入れると何かが変わる」。福さんの担当は、編集兼エディトリアルデザイナー。
 「へーっ、近くにあんのに知らんかったで」と造幣局、裁判所を紹介したり、「よく見かけるけど……乗ったことある?」と赤バスにスポットを当てたり、「街の気になることを掘り下げて」記事にした。
 13号を発行したところで、「見直すため」休刊中だが、その後、特集号と本を出版。復刊を望む声が聞かれるという。
 福さんは「新住民だって、もっと街とつながりたいはず。外国人にとっても面白い街のはずなので、いつか海外にも発信したい」と話す。
 (文:七尾隆太 写真:仲田千穂)

取材日:2008年1月21日

天満スイッち  http://www.tenmaswitch.com/
08年、大阪クリエイター仲間と未来に遺したい大阪名物を発掘する会「大阪名物☆広辞苑」を設立。