大阪ブランド情報局

「日本橋CGアニメ村」の実現に汗

鎌田 優さん

 家電の街からロボット、アニメなどサブカルチャーの街へと変ぼうする日本橋でんでんタウン(大阪市浪速区)。コンピューター・グラフィックス(CG)を用いたアニメの制作拠点「日本橋CGアニメ村」が、明日の日本橋の象徴として注目されている。
 アニメ村はビルの3―5階。“村民”は現在、「ドーガ」「ウエストパワー」などアニメ関連企業4社とクリエーター2人。街の活性化に取り組む「日本橋まちづくり振興」がビルを借り受け、安い賃料で貸している。村長は佐々木義之・日本橋筋商店街振興組合常務理事。関西企業からの受注や登録制作者のマッチング活動に乗り出しており、村民をもっと増やしたい意向だ。

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 「ドーガ」社長の鎌田優さん(44)は、発起人として村の実現に汗した。「関西はCG研究の先進地で、首都圏に負けないほどの人材が育っているにもかかわらず、『仕事がない』と人材が東京に流出している。大阪にクリエーターの集積地を作って認知度を高め、仕事を流す仕組みが必要だ」。06年4月、開村と同時にオフィスを村に移転した。
 鎌田さんは大阪大工学部在学中の85年、同好者らに呼びかけ、CGアニメ共同研究のための「プロジェクトチーム・ドーガ」を設立。作品発表の場として、89年から「CGアニメコンテスト」をスタートさせた。今では毎年、全国から約400本もの作品が集まり、コンテストを足がかりに著名なアーティストに育った人も多いという。
 卒業後、松下電器産業に約5年間勤めたあと独立。93年に「プロジェクトチーム・ドーガ」のビジネス部門として、大学時代の仲間らと「ドーガ」を設立した。「ドーガ」が制作した初心者向けのCGアニメ制作ソフト「とてもかんたんCGアニメ」は、全国の約千校が導入しているという。 
 10月19日には関西空港内で、初めての「CGアニカップ」を開く。日本、中国、韓国、台湾が参加、それぞれ3人のクリエーターによるチームがCGアニメ作品を上映して競う。NHKの「ロボコン」にあやかって命名したといい、鎌田さんは「いずれ参加国を増やしてCGアニメのオリンピックをめざしたい」と意気込む。大阪のCGアニメ第一人者として活躍の舞台は広がる一方だ。
(文/七尾隆太 写真/仲田千穂)

取材日:2008/1/24

[参考]
日本橋CGアニメ村 http://cganime.jp/mura/
株式会社ドーガ http://www.doga.co.jp/