大阪ブランド情報局

水上タクシーで大阪の川を周遊

A_dsc_7426_yosizaki吉崎かおりさん

  モーターボート(5人乗り)の船名は「ロッビア号」。イタリア語であかね色。船体もあかね色に染めた。オーナーは、喫茶店「大大阪」(大阪・中之島)店長、吉崎かおりさん(26)。船名は、大阪の水辺から見る夕日の景観が好きでつけたという。
 このボートで中之島(淀屋橋付近)――東横堀川――道頓堀川――木津川――堂島川を約90分で周遊する水上タクシー「大大阪クルーズ」を05年5月に就航した。運航は毎週金曜日夜。ワンドリンク、ガイド付きで料金は12000円。「船上で誕生会を開く人などもいて喜ばれている」。乗船率も約70%と上々だが、来年1月の出産を控えて今は休業中だ。
 吉崎さんが水辺に魅力を持つようになったのは02年、勤務先の設計事務所で「水都大阪建築展」の出品にかかわったのがきっかけ。「大阪の川や水辺ってメッチャかっこいいやんか」。04年にはボート免許を取得、マイボートまで買い込んだ。水辺の話になると、A_dscn7460_yosizaki_3吉崎さんの大きな瞳がキラッと輝く。親しい仲間は「水辺かおりさん」と呼んでいる。
 建築家、デザイナー、税理士らとともに、水辺景観の向上をめざす市民グループ「水都OSAKA・水辺のまち再生プロジェクト」の設立に参画し、現在事務局長。05年7月、特定非営利活動法人(NPO法人)に認証された。
 毎月第3水曜日のお昼時、大川の水辺で弁当を食べる「水辺ランチ」を04年春から続けている。いつも、学生、OL、お年寄りら30人ほどが集まり、水辺の涼風を受けながら会話が弾む。猛暑の7、8月は夕涼みがてらの「水辺ナイト」。今夏は水晶橋、若松ノ浜の会場に約500人も集まった。ミュージシャンたちの演奏もあり、大いにわいた。 水辺の不動産情報サイト「水辺不動産」の開設、水辺中心に足で作った「水辺マップ」の発行なども実践、水上タクシーも活動の一環だ。
A_dsc_7346_yosizaki 「水都大阪」再生の声はかなり高まってきたようにもみえるが、吉水さんは「まだ、川が身近に感じられない」。水上タクシー普及のための一時係留場所、給油所の確保などNPO活動の取り組みは続く。

(文/七尾隆太 写真/仲田千穂)
 ※水上タクシーの写真は本人提供

取材日:2007/10/18

[参考]
水都OSAKA水辺のまち再生プロジェクト http://www.suito-osaka.net/
大阪名品喫茶「大大阪」 http://www.dai-osaka.com/