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2008年10月22日 (水)

観光庁をご存知ですか?

Photo_9平成19年6月29日に観光立国推進基本計画が閣議決定されたのを受け、平成20年10月1日に「観光庁」が設置されました。
その観光庁初代長官、本保芳明(ほんぽよしあき)氏を招いて、平成20年10月20日に「関西の観光振興と観光庁への期待」と題したシンポジウムが大阪国際会議場で開催されました。
”観光立国”とは・・・住んでよし、訪れてよしの国づくり。
魅力的な観光地を作って国内外からどんどん観光客に来てもらい、国際相互交流を進めるとともに、地域経済の活性化をめざすというものです。

Photo_11 本保長官の基調講演の後、奈良県の荒井知事、京都市の門川市長、関西国際空港株式会社の宮本会長、国際観光旅館連盟の西村近畿支部長が加わり、パネルディスカッションが行われました。
コーディネーターは大阪21世紀協会の堀井理事長。

2010年に「平城遷都1300年祭」を開催する奈良県では、問題点として宿泊設備が日本一少ないことなどが挙げられ、この1300年祭を一過性のイベントではなく”また奈良へ来たい”と思ってもらえる事業にしていきたいとの決意が示されました。また、「源氏物語千年紀」事業を開催中の京都市は”日本に京都があってよかった”といえるよう、景観条例に基づいた厳しい建物高さ制限、屋外看板撤去、借景の保存などへの取り組みを紹介。また、日本人が日本文化を知ること、環境への配慮の大切さも訴えられました。観光庁へのリクエストとしては、外国人にわかりやすい標識の整備、バリアフリー化、禁煙タクシーの普及、日本を知る教育、地域にあった課税方式、ビザ制度の緩和、観光統計データの整備などがあがりました。

Photo_12 大きな観光資源をかかえる奈良、京都。外国人観光客の受け入れ窓口となる関空。旅行に欠かせない宿泊を取り扱う旅館業。それぞれの現場から率直かつ積極的な意見が次々に飛び出し、活発な意見交換が行われました。

『2009年に「水都大阪2009」、2010年に「平城遷都1300年祭」と大きなイベントを控え、豊かな観光資源、ヒト、基盤、全て揃っている関西では、実行あるのみ。納得のいく結果を出されることを期待しています』、本保長官の激励でシンポジウムは締めくくられました。

by CA

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