都市観光とまちづくりについて
21世紀は観光の時代。
そんな中、「行ってみたいまち・大阪」としての魅力をより一層高めていくために、どのような取り組みが必要なのかを探るシンポジウムが開催されました。
・平成21年1月29日(木) 新阪急ホテル
・コーディネーター 橋爪紳也氏
・パネラー 角和夫氏、毛丹青氏、吉田晶子氏、柴田容子氏
橋爪氏の基調講演では、従来の名所旧跡や大規模な観光スポットを見物する観光だけではなく、その街で暮らす人々の生活や文化の営みを体感してまわる”まち歩き”のような都市観光が注目されていること、そしてそのような観光のためには、地域に暮らす人々が”わが街の魅力を語る”コミュニティツーリズムがキーワードになることなどが紹介されました。
シンポジウムでは、観光庁が設立され、ヴィジットジャパンキャンペーンなどを通じて2010年には訪日観光客1000万人を目指す取り組み、外国人観光客がひとり歩きを楽しめるようにするためには言葉の壁を乗り越える必要があること、絵はがきを使った細やかな地域の魅力発信活動、西宮ガーデンズに代表される駅を中心に生活機能を集約するコンパクトシティ計画などについて、様々な角度からの提案と議論がなされました。
大阪城、USJ、通天閣、海遊館、道頓堀。
いずれも魅力的な観光資源ですが、賑やかな繁華街の路地にひっそり佇むお地蔵様や堀川のほとりで昔ながらの心意気を受け継ぐ老舗、戦災を免れた古い町並みなど、観光のために整備されたものではない大阪を巡ってみると、また違った魅力を発見できるのかもしれません。
by CA
| 固定リンク