【お知らせ】大阪中之島美術館にて「Osaka Directory」開催決定
大阪中之島美術館 関西・大阪21世紀協会 共催事業
関西ゆかりの若手アーティストを中心に紹介する展覧会
「Osaka Directory」の開催内容決定
既報のとおり、関西・大阪21世紀協会は「創立40周年記念事業」の一環として、大阪中之島美術館との共催により「Osaka Directory」を今年8月から来年2月の間、3期にわたって開催します。
「Osaka Directory」は、関西ゆかりの若手作家を中心に個展形式で紹介するシリーズの展覧会で、今年度を皮切りに、これからの時代を象徴する新たな表現を生み出す作家を毎年紹介していきます。
開催に先立ち、このほど当協会の﨑元利樹理事長、大阪中之島美術館の菅谷富夫館長、および今回選ばれた3名の作家らが出席し、記者発表を行いました。
冒頭、菅谷館長は「関西・大阪21世紀協会から、地域の若い作家のために発表の場をつくりたいと話があった。当館の考え方と一致するので、共催で本展覧会を実施することとした。当館にはオープン以来、多くの地元住民が訪れており、実は、大阪の人たちは美術が好きだ。今回の企画が、若い作家たちがここに住む魅力を感じるきっかけとなり、それが大阪の魅力を増すことにつながると思う」と述べました。
﨑元理事長は「大阪の人は古来、地元に対する愛と誇りがあり、豊かな文化を育むとともに、自分たちでまちづくりをする歴史を積み重ねてきた。しかし、今の大阪のアートを取り巻く状況を見ると、十分なものとは言えないのが実情だ。今回の取り組みを、大阪のアートに大きなうねりを起こすきっかけにしたい」と今回の取り組みの意義を述べました。
また、当協会の40年の歴史を振り返って、創設当初から25年間にわたって国内外から大勢の人々が参加した御堂筋パレードが、大阪の文化の底上げと、御堂筋の大阪のシンボルストリートとしてのイメージの定着化につながったことや、水都大阪の再生、民間から寄付を集めてアーティストを支援する「アーツサポート関西」などの取り組みが、それぞれ成果を上げてきたことを紹介。その上で、「Osaka Directoryから何人もの才能ある作家が世界の舞台に羽ばたいていってほしい」と今回の取り組みへの期待を語りました。
学芸員による本展覧会の実施概要の説明に続き、3人の作家が参加への思いをそれぞれ次のように語りました。
●赤鹿麻耶さん (写真)
1985年大阪府生まれ
第1期:2022年8月6日~9月11日
多目的スペースという何でも自由にできる空間を、皆さんとリラックスしてコミュニケーションする場として、どのように生かしていけるかが大事だと思う。自由かつ良い作品づくりをし、いろんな人と関わりながら、楽しくコミュニケーションできたらうれしい。
●貴志真生也さん (彫刻・インスタレーション)
1986年大阪府生まれ
第2期:2022年11月23日~12月25日
発泡スチロールや木材など、美術であまり使われない素材を組み合わせた空間作品で、刺激的な場面をつくりたい。私の会期は同美術館のミュシャ展と同時期である。ミュシャや具体とは違う作品をつくり、それぞれが全て美術であるという美術の多様性が表現できたらと思う。
●遠藤薫さん (工芸・インスタレーション)
1989年大阪府生まれ
第3期:2023年1月20日~2月26日
工芸は地域に根差したものが多いので、実際に日本各地に住みながら作品をつくっている。前は沖縄、現在は愛知に住んでいる。大阪は自分の出身地だがリサーチすると知らないことも多いので、逆に他の地域と結びつけることを考えたい。今回は沖縄から船を持ってくる計画だ。
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会場はいずれも、大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4-3-1)2階の多目的スペース。月曜休館、入場無料です。ぜひ多くの皆さまにお運びいただき、気鋭の作家たちを叱咤激励いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
※会期、作家のプロフィール、協賛企業など詳細は、こちらのプレスリリースをご参照ください。
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【川嶋みほ子・記】
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