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2022年11月10日 (木)

【お知らせ】アーツサポート関西「コクヨ文楽支援寄金」


アーツサポート関西「コクヨ文楽支援寄金」

「ワンコイン文楽」が3年ぶりに開催されます

2022年11月・2023年1月


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アーツサポート関西(ASK/事務局:関西・大阪21世紀協会内)は、大阪が世界に誇るユネスコ無形文化遺産「人形浄瑠璃文楽」の次世代への継承を目的に、文楽協会が開催する「そうだ文楽に行こう! ワンコイン文楽」を2014年の開始時から支援しています。
若い人たちに500円(通常観劇料5,500円)で国立文楽劇場での公演を楽しんでもらうという趣旨に賛同する企業からの寄付をもとに助成を行うもので、コロナ禍による2年間(2020~2021年度)の休止を経て、コクヨ株式会社が第4期目のバトンを引き継ぎ、3年ぶりの再開となりました。
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2022年11月と2023年1月の対象公演に先立ち国立文楽劇場で関係者が集い記者会見を行いました。

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3_20221102161301 冒頭、コクヨの黒田章裕会長は「日頃から竹本織太夫さんの師匠、豊竹咲太夫さんと親交があり、講演にお招きしたり、文化芸術について語り合う機会を頂戴したりしている。今回の寄金設立にあたり、改めて東京の国立劇場で文楽を鑑賞して、文楽にさらなる親しみを感じた。素晴らしいご縁に感謝している。ぜひ皆様のご支援をお願いしたい」と挨拶しました。

太夫の竹本織太夫さんは「以前は文楽のお客様は高齢男性が多かったが、今は大学生や女性も増えた。特にワンコイン文楽のお客様は9割以上が女性だ。文楽ファンになった女子大学生が大道具の研修生になり、文楽の舞台スタッフの仕事に就いた事例もある。未来のお客様だけではなく、技芸員を育てる種蒔きにもなる」と期待を語りました。

人形遣いの吉田玉助さんは、「コクヨ製品を子どもの頃から愛用している」と述べて感謝を表したうえで、「11月の演目『勧進帳』では弁慶が何も書かれていない巻物を読み上げるが、その内容は、簡単に言うと『東大寺が平家に焼かれてしまった。寄付していただいた方は、たくさんの蓮の花の上に乗っていいところに行けますよ』ということだ」とユーモアを交えながら説明しました。

文楽協会の森岡勲事務局長は、「文楽はリピーター率が高いのが特徴。若いころから文楽に親しみ、将来は日常的に文楽を愛して(観劇して)いただきたい。若いお客様にアンケートを実施し、アフターコロナの公演に活かしていきたい」と語りました。

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最後に当協会の﨑元利樹理事長は、この取組みには6年間に約3,000人が訪れ、参加者から「文楽は見るのも理解するのもハードルが高かったが、初めて鑑賞して面白かった」「次は通常のチケットを買って見に行きたい」といった感想が多く寄せられていることを紹介。
またコロナ禍の昨年から、技芸員の若手とベテランが立場を入れ替えて演じる「文楽夢想」が開催されているが、今年行なったクラウドファンディングに目標を大きく上回る寄付が集まったことは「文楽を支えたいという熱い思いを持つ方々が大勢いることの証しだと思う」とし、今後も文楽の裾野をどんどん広げていくことに貢献したいと述べました。

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ワンコイン文楽は、今回から対象年齢を、従来の18~30歳から15~35歳に拡大し、より多くの若い人たちに足を運んでいただけるようになりました。公演前に技芸員が演目について解説する「見どころトーク」も、非常にわかりやすいと好評です。
対象年齢であればどなたでも参加できますので、お知り合いの若い方々にお声掛けくださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。


★☆★お申込みは「ワンコイン文楽特設サイト」から★☆★


■ワンコイン文楽特設サイト https://bunraku.or.jp/onecoin/
■(公財)文楽協会ウェブサイト https://www.bunraku.or.jp/
■アーツサポート関西ウェブサイト http://artssupport-kansai.or.jp/

 

【川嶋みほ子】

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