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2023年3月23日 (木)

【ご報告】ジョゼフと一緒にジェンベをたたこう!(3/11開催)

学校アートプログラムの成果発表
「ジョゼフと一緒にジェンベをたたこう!」開催
3月11日/イオンモールりんくう泉南

 関西・大阪21世紀協会はこのほど、2021年度から実施している「学校アートプログラム」(KANSAI*OSAKA文化力No.138・10頁参照)の成果を紹介するイベントを、イオンモールりんくう泉南(大阪府泉南市りんくう南浜3-12)セントラルコートの特設会場で開催しました。

 このプログラムは、プロのアーティストを小学校に派遣し、ステンドガラスの模様づくりや端末を使ったアニメーションづくりなど、多彩なジャンルの芸術体験を通じて子どもたちの人間力や思考力を育むことを目的に、大阪府泉南市・阪南市・岬町および各教育委員会と協力して行なっているもの。

 今回は2022年度の事例の1つ「アフリカの音楽を体験しよう!」から、大阪を拠点に活動する「ンコシ・アフリカ」(ジョゼフ ンコシさん/河辺知美さんのユニット)による「ジェンベ」(アフリカの太鼓)のミニライブと、見学者の演奏体験を2回にわたり実施しました。

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 1回目は阪南市の水野謙二市長、岬町の松岡裕二副町長、2回目は泉南市の山本優真市長それぞれのインタビューのあと、カラフルな民族衣装をまとったジョゼフさんと河辺さんが、大スクリーンを使ってアフリカの暮らしや文化について紹介。続けてライブが始まると、ジョゼフさんの繰り出す軽快なジェンベの音に惹かれるように、居合わせた買い物客や子どもたちも次々集まり、アトリウムの2階、3階からも多くの人たちが興味深そうにステージを見守ります。

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 河辺さんも加わり、さらに、サプライズで長身のダンサー・シェハ メイサ ボイさんがどこからともなく登場。すらりと長い手足をリズミカルに、自在に動かすダイナミックな踊りとジェンベのリズムが相まって、見ている側まで自然に心と身体が踊ります。

 次はいよいよ体験コーナー。ジョゼフさんと司会の やのぱんさんが呼びかけると、待ちかねたように手を挙げて参加する子もいれば、親に促されてもじもじしながらステージに出ていく子も。でも、いざジェンベの前に座ると、ジョゼフさんのソフトな大阪弁調の語りとわかりやすい実技指導により、たちまちみんなが目を輝かせ、陽気に堂々たる演奏を披露していました。

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 両市長、副町長も子どもたちとともにジェンベを叩き、このプログラムの成果を身をもってしっかり確認されているようでした。
 因みに、筆者も当協会理事長とともに飛び入りで演奏体験。生れて初めて触れる楽器でしたが、ジョゼフさんの手の動きを真似ながら無心に叩いていると、手の使い方次第で音の大小だけではなく音色にも変化をつけられることに気づき、楽しいのなんの。「ついでに踊りも習いたいなぁ」と思うほど心が高揚し、芸術体験が人に与える影響の大きさを実感することができました。

<学校アートプログラムとは>
 小学校にアーティストを派遣して継続的に授業を行うプログラム。子どもたちがアーティストの「ものの見方」「感性」「考え方」などに触れながら芸術体験することで、「人間力」「他者との協働」「発想力」「課題解決」などの能力が身につき、豊かな感性と自主性を持つ人材育成へ繋げ、関西・大阪の文化芸術の活性化をはかります。


【川嶋みほ子】

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