生国魂神社 いくたま夏まつり(7/11-12)
地下鉄谷町9丁目から徒歩3分の生国魂神社。
大阪の人は親しみを込めて「いくたまさん」と呼びます。ご祭神は 国土・大地の守護神である生島大神と足神大神、そして「ダイコクさん」とよばれる大物主大神は人間生活万般を守護される神様なんだそうです。 (ちなみにこれを聞いて、すぐに大手ドラッグストアチェーンの名前の由来はここなのかしら?と連想)
ちなみにこの神社その昔上方落語の祖・米澤彦八がこの境内を舞台に上方落語をひろめたことから芸事の神様とも言われており、他に土木建築の神様、金物カマドの神様、女性の守護神、などなどいろんなニーズにこたえてくれそうな神様が勢ぞろい!なんて便利な神社なんだ!と俗っぽいことを考えてしまいました。
さてこちらの夏祭り、陸渡御が有名。氏地の疫病退散、厄除け開運を願うもので最盛期であった明治から昭和初期には千人を超える陸渡御で賑わい、「陸のいくたま」「川の天神」と称されていたほどだったとか。※ちなみにこの写真は会館に飾られています。。
この陸渡御、今は交通事情等の理由で車で移動します。
白杖代って何?
いくたまさんの陸渡御でとりわけ目立つのが「白杖代」。恥ずかしながら読み方すら知らなかったのですが「はくじょうだい」と読むのだとか。これは渡御において神様の杖のかわり「御杖代(みつえしろ)」として使える童をさすそうです。 神様の代理人としての意味合いをもつ白杖代は天神祭の神童と同じぐらい重要な意味をもつんだそうです。
大阪城へ(元宮駐輦)
この陸渡御が目指すは大阪城。ここに元宮があり、御鳳輦をここに鎮座させるべく渡御してきます。いくたまさんは豊臣秀吉の築城のに際して移転する前まではこちらにあったんだとか。ちなみに一ヶ月ぐらい前から大阪城付近に「生国魂神社」という幟がたっていて「なぜ生国魂神社の幟がお城に?」と不思議に思っていたのですが、そういうことだったのか、と納得。
獅子舞と枕太鼓
夕方から境内までの参道はあふれんばかりの屋台でにぎわいます。
この生国魂神社では夜に獅子舞おねり、御神輿おねり、そして枕太鼓のおねりがあり
本当に賑やか!3歳くらいの小さな子供たちも参加するかわいらしい獅子舞や枕横倒しになるかとおもうほどの動きと迫力でうちつづける枕太鼓も必見!いくたまの夏祭りといえば枕太鼓!というほど有名で、海外からも招待されるほどだそうですよ。ちなみにこの太鼓は豊臣秀吉からいただいた由緒あるものなんだそうです。
ちなみに彼らはバチを背中にいれています。スペアのバチをポケットがないから背中にいれているのかしら?と思っていたのですが太鼓をたたく際にあまりに動きが激しいので背中をいためないようガードする目的の「背ブチ」というものだそうです。縄もゴージャスに巻きつけられているのですが、もともとこれは忍者道具だったらしく、縄をつなげて縄梯子にできるように作られているんだとか。胸にはいくたまさんで安全祈願に押してもらったいくたまさんの印。お祭りには昔から引き継がれているいろんな知恵や先人の想いがあるのだと感じた1日でした。
■開催日
毎年7月11日・12日
■開催場所
生国魂神社
天王寺区生玉町13-9
■2009年度スケジュール
7月11日(土)宵宮祭 09時30分
(宮出) (宮入)
枕太鼓 10:00 16:00
中太鼓 行宮より 17:00
子供太鼓 行宮より 17:00
子供みこし 行宮より 17:00
金銀神輿 13:00 17:30
子供太鼓 13:00 17:30
獅子舞 13:30 18:00
獅子舞おねり 17:00
金銀神輿おねり 17:30
枕太鼓おねり 20:00
7月12日(日)本宮
いくたま夏祭り 10:00斉行
神幸祭 12:30
御渡(おわたり) 13:00
元宮注れん 14:00
行宮祭 15:00
還幸祭 17:00
獅子舞おねり 19:00
金銀神輿おねり 19:30
枕太鼓おねり 20:00
■ アクセス
地下鉄谷町線谷町9丁目 徒歩5分
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