アメ村流夏祭 御津八幡宮 夏祭(7/14-15)
アメ村ど真ん中の夏祭り
若者でにぎわうアメリカ村のど真ん中。御堂筋から1筋西側、ビックステップの1ブロック南、で、若者の色鮮やかなアパレルショップや飲食店等、周りの華やかさで見落としてしまいそうなくらい、ひっそりとたたずんでいる。土地柄、どんどんと住人が少なくなり夏祭りもさみしいものになっていたという御津八幡宮。
ここで最近若者たちによってお祭りが再び、盛り上がってきたという。
神輿の担ぎ手はほぼ女性
氏地巡行を見に行って驚いた。神輿を担いでいるのは若い女性が中心。 ヨイヤサ、ヨイヤサ、と氏地巡行の際にお店の前で神輿を2回ほど、高らかに持ち上げる。百貨店の店員さんや大阪自由学園の生徒さん等、担ぎ手は心斎橋界隈で働く人、学ぶ人。約3時間の炎天下の中元気に氏地巡行する姿がまぶしい。 本当に楽しそうに担ぐ女性達の先頭にたって交通整理にあたる若者がいた。車をとめては深々と腰を90度にまげて礼をする。1台、1台、丁寧に。気持ちがよかった。それが御津八幡宮の夏祭復活をよびかけた堀越大二郎さんだった。
祭が賑やかだと、街も元気になる
元々、この町の氏子だった堀越さん。心斎橋で天ぷらやさんを営むとともにアフリカンドラムの演奏家として精力的に活動をしているミュージシャンでもある。そんな彼が夏祭りにかかわりはじめたのは4年前。 「祭りが廃れていくのが、街が廃れていくのと比例してくように見えた」 という。
心斎橋、アメ村周辺は人も店も多いのに、なぜかさみしい雰囲気があったこと、そして神社があることすら知らない人が多かったことがずっと心にひっかかっていたという。「はじめは誰かやってくれたらいいな、と思って待ってたけど、誰もやらなかった。だから仕方ないなと」と笑う。
屋台も、奉納音楽もアメ村流
昔はずらりと軒を並べていた屋台もここ数年はまったくなくなっていた。それじゃさみしいと、アメ村周辺のお店が協力して屋台を出店。焼き鳥をはじめ、ケイジャンチキンやタコスといった多国籍な屋台がずらり。境内には特設のステージがつくられ、音楽奉納。今年はアフリカのジェンベやマリンバ、インドのシタール、そして浪曲の春野恵子さんも登場して盛り上がった。
近所で働いているという60代女性曰く
「3年前からきている。 毎年毎年、賑やかになってきて楽しい!」
呼びかけ人の堀越さんはいう。
「夏祭を始めてから、街であいさつできるひとが増えた。それが嬉しい」
活気を取り戻した御津宮の夏祭りが今後も楽しみだ。
(ブランドコラボチーム 松岡京子)
■2009年度スケジュール
14日神輿渡御 14:30~17:00
飲食屋台16:00~21:00
民族音楽の夕べ 19:00~
15日飲食屋台16:00~21:00
地元青年部による夜店(ゲーム)18:00~21:30
■アクセス
中央区西心斎橋2-10-7 (地下鉄心斎橋駅南に300m)
| 固定リンク