大阪夏祭り、締めを飾る!~「住吉祭り」~ (7/30-8/1)
「すみよっさん」と親しみを込めて、呼ばれる住吉大社の夏祭り。すみよっさんは、全国の神社のなかでは、なかなかえらいさんですぅ。全国には、お稲荷さん、八幡さんなど数多くの神社がおまつりされている中、住吉神社は、全国に2000社以上も祀られており、それら住吉大社の総本山に当たるのが住吉大社。神様の位としてはもっとも高い「正一位」、摂津国の一宮はんであります。
航海の神様を祀る住吉大社の本殿は神社建築様式のひとつ住吉造で、国宝!
神功皇后が住吉大神をおまつりになって建てられ、平成23年には御鎮座1800年を迎えられるとのこと。
その昔、住吉の地は、大阪湾が今よりも内陸に広がり、そこに上町大地が南に突き出た場所。仁徳天皇の時代には、住吉津がおかれ、のちに遣隋使が出発したという良港、住吉の地は海上交通の要所であったということから航海の神様なのですね、納得。
■夏祭りルポ
生粋のなにわっ子にとって大阪夏祭りサーキットは、6月末の愛染さんにはじまり、いくたまはん、天神祭り、そしてこのすみよっさんでしめるのが、毎年の恒例行事ですねん。すっかりおばはんになってしまった私も、夏祭りへと花火へは娘気分でまいります(笑)。血が騒ぐ、行かずにはおられない!ということで、今年も、愛染さんにはじまり、生国魂(いくたま)はん、高津はん、ちょっと京都は祇園祭の宵宵山に顔をだし、天神祭りに、このすみよっさん。2009年大阪三大夏祭り、無事、制覇いたしました。
南海電車・住吉大社前から参道には露店が軒を並べる。金魚すくいに生きゅうり、お面、、。
社務所の巫女さんは、独特の髪かざり(ちなみに、住吉大社の巫女さんは、神楽女と呼ばれ、頭には鏡、松、白鷺が飾りつけられている)が誇らしげ。「重たくないの?」いつもながら、一言いわずにはおれない、、。
30日の宵宮では、午後5時約2000の献灯にいっせいに灯りが入り、400軒近い夜店が店開き。本日、31日の夏越祓神事。お祓いの起源は、イザナギの神が黄泉の国で受けた罪を祓うためという。大祭メインイベントは、午後5時から始まる神事。神官を先頭に夏越女、稚児の一行が巨大な茅の輪をくぐる。中世みやびの世界が出現だ。色鮮やかな上衣、たおやかな表情の化粧、鬘。一団のあとを一般参詣者も参加して、茅の輪くぐり、厄除け恒例行事で隣で見物していたおばちゃん団ご一行さまは、この茅の輪くぐりにやってきたという。引き続き、第一本宮で祭典。住吉踊りの奉納。傘踊の一種、中世まで住吉おどりの歴史はさかのぼる、延々と地元で継承されている。「いやほォー」の掛け声、体の軸が定まらないと転倒しそうなテンポアップな踊りだ。夏越女、稚児たちのみまもるなか、歴史絵巻が目前に繰り広げられる。ほんま、夏祭りはええななぁ。神事がおわれば、平野地車ばやしの蛇踊り。威勢よく、どんどん、踊り手の世界にひきこまれてゆく。やっぱええなぁ、夏祭り。
すみよっさんの境内を抜けると、芸の上達を祈願する神社がある。そうや、ついでにお参りしとこ。うん十年まえ、今は海の時空館の館長をされている石濱紅子さんが「すみよっさんの夏祭りがきて、初めて夏を実感します」と話されていたのを、久しぶりに、思い出した。すぐそばに、石濱邸。
夏祭りの間は、境内の石守「五大力」石ひろいは禁止。願掛けに、境内には「五」「大」「力」とかかれた小石がある。この3石を根気よく探しているおっちゃん(禁止なのに、、)が、観光客とまちがえたのか、私に「あと‘力‘探したら3つそろうでぇ」と2個の小石をくれた。自分で探さな、意味ないやん?といいかけたが、おっちゃんの親切心をありがたく頂戴する。が根気つづかず、断念。
ちなみに、恋みくじで、幸運のかぎは「言葉」と書かれていた。これ以上しゃべって、どうする、わたし、、。
(ブランドコラボチーム 高橋英子)
■2009年度スケジュール
7月30日宵宮
7月31日 夏越祓神事 8月1日 神輿渡御祭(船だんじりに神輿をのせたお渡り。約7キロ。
■交通アクセス
住吉大社(大阪市住吉区住吉2-9-89)
南海本線「住吉大社駅」徒歩3分、阪堺電気軌道阪堺線「住吉鳥居前駅」すぐ
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