難波八阪神社(7/12、13、14)
◇ 神社について◇
難波八阪神社は古くは難波下の宮と呼ばれ、創建は定かではないが、後三条天皇の御代延久の頃には既に祇園牛頭天王(ぎおんごずてんのう)を勧請する古社として世に聞こえていた。
もとは神仏混交であったが、明治5年(1872年)の神仏分離により、郷社となった。当社の祭神、素戔鳴尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治された故事に基づき始められたという綱曳神事は、「摂津名所図絵」や「摂津名所図会大成」にも紹介されており、平成13年(2001年)、大阪市で初めての無形民俗文化財に指定された。
現在の社殿は、昭和49年(1974年)5月に改築され、絵馬殿は大きな獅子頭をかたどるユニークなものである。(高12m、幅11m、奥行10m)
<ご祭神>
素戔鳴尊(すさのおのみこと)、
奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
八柱御子命(やはしらみこのみこと)
<摂社・末社>
篠山神社(地元の代官・篠山十兵衛景義が祭られている。)
稲荷神社
三宝荒神社
市杵島姫神社
皇大神社
◇夏祭りの由来◇
江戸時代には、道頓堀川船渡御は、大阪天満宮の天神祭と並び盛大に行われていたと伝わっているが、江戸時代中期以降に一旦途絶え、21世紀になって(2001年)、平成氏子や地元企業の支援により230年ぶりに復活した。
◇感想◇
<社殿>
境内に入ると、まず圧倒されるのが、獅子頭をかたどった絵馬殿です。グワッと開いた口の中が舞台になっていて、祭りにはここで獅子舞などが催されます。宮司様に聞いてみると、「以前は、祭りのたびに仮設の舞台を作り、祭りが終われば取り壊していたので、それでは非効率ということで、常設の獅子舞用の社殿を造った。」との答えでした。
近くの子供らは、「親の言うこと聞かんかったら、噛んでもらうでえ」と、脅されてるんでしょうね。
<船渡御>
道頓堀の船渡御を見てきましたが、それは見事!なものでした。以下、見学記です。
戎橋から階段で「とんぼりリバーウォーク」に降りると、2隻のどんどこ船(手こぎの船)が、すでに太座衛門船着場の手前両岸に横付けされていました。
そこに、湊町から次々と船がやってきます。神事船は篝火(かがりび)船や雅楽船などが古式ゆかしく、一方、協賛船は派手なデコレーションに、芸人やジャズダンスのギャルを乗せて、いかにもミナミらしいノリでやってきます。「あるとき~ないとき~」のブタ饅屋さんや、新世界の串カツ屋さんなど。
そして、どんどこ船の前で、「大阪締め」が行われます。
「打ーちまひょっ」パンパン!「もひとつせっ」 パンパン!「祝うて三度っ」パンパパンパン!どんどこ船の鐘に合わせて、どんどこ船の若集、観光客も含めて一斉に手拍子が道頓堀にこだまする、その一体感が素晴らしい!あんまり気持ちいいので、最後の舟が来るまで、10回以上大阪締めに参加しました。
「とんぼりリバーウォーク」ができたお陰で、船と観客との距離が非常に近くなり、漆黒の闇のなかで、道頓堀のネオン、船、それをとりまく観客との空間が、まるで劇場の中にいるようでした。
◇開催日◇
7月12、13、14日
◇開催場所◇
<宵々宮、宵宮、本宮>
12、13、14日 難波八阪神社境内
<船渡御>
12日 (午前中) 道頓堀川(戎橋~太左衛門橋)
(18時~21時) 道頓堀川(戎橋~太左衛門橋)
<陸渡御>
13日 千日前~道頓堀~戎橋筋
14日 堀江周辺
◇2010年度スケジュール◇
12日 宵々宮 船渡御・
13日 宵宮
14日 本宮 陸渡御
◇交通アクセス◇
地下鉄御堂筋線なんば駅(5番出口) 西へ直進10分
地下鉄四つ橋線大国町駅(32番出口) 南へ直進5分
| 固定リンク